昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/5木)
思いのほか効いた日銀利上げ見送り観測報道 きょうはハト派委員の講演&会見
———–12/4ドル円相場————————–
日銀利上げ見送りの観測報道で151.226まで上昇 ADPとISMで上げ幅縮小もFRB議長発言が支えに
OP149.594 HI151.226 LO149.526 CL150.626
———-12/4主な出来事—————————-
09:30 オーストラリア7-9月期GDP(前期比) +0.3%
前回+0.2%
+0.4%
10:45 中国11月財新サービス業PMI 51.5
前回52.0
予想52.4
11:30 政治を鑑み、日銀は追加利上げに慎重にならざるを得ない-マーケットニュースインターナショナル(MNI)
17:55 ドイツ 11月サービス業PMI・改定値 49.3
前回49.4
予想49.4
18:00 ユーロ 11月サービス業PMI・改定値 49.5
前回49.2
予想49.2
19:00 ベイリーBOE総裁
「英国のインフレ率は、想定よりも早く低下してきている」
「来年は4回程度の利下げを見込んでいる」
22:15 アメリカ11月ADP雇用統計(前月比) 14.6万人
前回23.3万人(18.4万人)
予想15.0万人
22:32 ラガルドECB総裁
「第4四半期にインフレが一時的に進む見込み」
「インフレは来年中に目標に低下すると予想」
「中期的な見通しは下振れリスクが支配的」
「金利は依然として景気抑制的な水準」
「利下げを続けるが、ペースについて言及しない」
22:41 ムサレム米セントルイス連銀総裁
「金利引き下げのペースが鈍化もしくは停止する時期が近づいている可能性」
23:11 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「正常化は中立金利に向けてより遅く慎重に行う」
「やや引き締め的な政策への到達を望む」
24:00 アメリカ11月ISM非製造業景況指数 52.1
前回56.0
予想55.5
24:00 アメリカ10月製造業受注(前月比) 0.2%
前回-0.5%
予想+0.2%
27:40 パウエルFRB議長
「経済は9月に予想していたよりも好調だ」
「金利政策で中立的な水準を見出そうとする中で、もう少し慎重になる余裕はある」
28:00 ベージュブック
「経済活動の伸びは総じて小幅だったが、大半の地域及びセクターで成長見通しは緩やかに上向いた」
28:29 フランス内閣崩壊、不信任決議を議会が可決
———-12/4株式・債券・商品———————-
日経平均 39276.39△27.53
豪ASX 8462.604▼32.613
上海総合 3364.650▼14.156
英FT 8335.81▼23.60
独DAX 20232.14△215.39
NYダウ 45014.04△355.35
日10年債利回り 1.066%▼0.015
豪10年債利回り 4.2646%▼0.0403
英10年債利回り 4.249%△0.006
独10年債利回り 2.061%△0.007
米02年債利回り 4.1256%▼0.0539
米10年債利回り 4.1800%▼0.0387
NY原油 68.54▼1.40
NY金 2676.20△8.30
———–12/5注目材料————————–
<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
10:30 中村日銀審議委員、講演
<海外>
08:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演
09:30 10月豪貿易収支
15:45 11月スイス失業率
16:00 10月独製造業受注
16:00 11月スウェーデン消費者物価指数
16:45 10月仏鉱工業生産
18:00 7-9月期南アフリカ経常収支
18:30 11月英建設業購PMI
19:00 10月ユーロ圏小売売上高
19:00 ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演
21:30 11月米チャレンジャー人員削減数
22:30 10月カナダ貿易収支
22:30 10月米貿易収支
22:30 前週分の米新規失業保険申請件数
24:00 11月カナダIvey購買部協会景気指数
26:00 グリーン英MPC委員、講演
26:15 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
—– OPECプラス閣僚級会合
———–12/5きょうのひとこと———————-
「日銀は政治マターで利上げに慎重」という一部報道が思いのほか円相場を下落させました。内容的には観測報道の域を出ないものですが、それほど市場が神経質になっているということでしょう。そうした中で、きょうは中村日銀審議委員が講演と記者会見を行います。中村委員はハト派の筆頭。それだけに、もし利上げに前向きな発言があれば大きなサプライズとなりますが、その可能性はきわめて低そうです。むしろ、12月の利上げ見送りを市場に伝えるメッセンジャーとして選ばれた可能性が高いのではないかと睨んでいます。ハト派委員のハト派発言は普段ならスルーするところでしょうが、足元の過敏症気味の市場がどんな反応を示すのか興味深いですね。
本日もよろしくお願いします。