昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/26火)
米金利低下でもドル売りに勢いなし 次期財務長官の通貨政策スタンスを見きわめきれず
———–11/25ドル円相場————————–
財務長官人事を受けた米長期金利の低下で153.548まで下落も底堅い
OP154.157 HI154.727 LO153.548 CL154.221
———-11/25主な出来事—————————-
15:00 レーンECB専務理事
「金融政策は長期間にわたって過度に制限的であることを避けるべき」
「金利の段階的な引き下げを示唆」
「インフレが持続可能なレベルに達するまでにはさらなる調整が必要」
18:00 ドイツ11月IFO企業景況感指数 85.7
前回86.5
予想86.0
18:00 ロンバルデリBOE副総裁
「インフレの上振れリスクと下振れリスクはほぼ均衡」
「しかし、現時点では上振れリスクをより懸念」
「段階的な利下げを支持」
28:10 ナーゲル独連銀総裁
「ディスインフレに対する自信が高まっている」
「リスクが残るため、利下げは段階的に行う必要がある」
———-11/25株式・債券・商品———————-
日経平均 38780.14△496.29
豪ASX 8417.638△23.788
上海総合 3263.760▼3.432
英FT 8291.68△29.60
独DAX 19405.20△82.61
NYダウ 44736.57△440.06
日10年債利回り 1.077%▼0.012
豪10年債利回り 4.4837%▼0.0596
英10年債利回り 4.343%▼0.042
独10年債利回り 2.210%▼0.032
米02年債利回り 4.2685%▼0.1044
米10年債利回り 4.2731%▼0.1271
NY原油 68.94▼2.30
NY金 2618.50▼93.70
———–11/26注目材料————————–
<国内>
—– 11月月例経済報告
<海外>
17:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
18:00 センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
19:00 レーン・フィンランド中銀総裁、議会証言
22:00 ミュラー・エストニア中銀総裁、講演
22:30 カザークス・ラトビア中銀総裁、講演
23:00 9月米住宅価格指数
23:00 9月米ケース・シラー住宅価格指数
24:00 11月米消費者信頼感指数
24:00 10月米新築住宅販売件数
24:00 11月米リッチモンド連銀製造業景気指数
24:00 ピル英MPC委員兼チーフエコノミスト、講演
27:00 米5年債入札
28:00 FOMC議事要旨(11月6日-7日分)
———–11/26きょうのひとこと———————-
「次の米財務長官ベッセント氏は『財政タカ派』 金利低下・株高が加速」こちらは今朝の日経新聞の見出しです。たしかに、昨日のNY市場で米10年金利は4.3%を割り込み、ダウ平均は史上最高値の44736ドルへ上昇と、なかなかの金利低下・株高です。一方、不思議なことにドルは方向感が定まらない動きでした。米財務長官は通貨政策を担うトップ。トランプ次期大統領が嫌うドル高を是正する考えがあるのかが焦点ですが、市場はその確証を得られていないようです。日経記事では、ベッセント氏の為替に関するこれまでの発言として「米国が優れた経済政策を進めれば自然とドル高になるだろう」「世界の基軸通貨としてのドルの地位を維持する」を紹介。その上で、これらは人為的なドル安誘導には慎重と取れるとしています。このあたりが、金利低下の割にドルがそれほど下落しなかった理由かもしれません。
本日もよろしくお願いします。