総研ブログ

8日のドル円相場ときょうのひとこと(11/11月)

USTR代表人事を巡る報道で関税強化・ドル高の思惑も

———–11/8ドル円相場————————–

トランプトレードの巻き戻し的なドル売りで152.138まで続落 一巡後はやや持ち直す

OP152.790 HI153.369  LO152.138 CL152.624

———-11/8主な出来事—————————-

11:59 加藤財務相
「トランプ氏の勝利を受け、貿易や金融市場通じ日本経済・財政などへの影響を注視していく必要ある」
「為替、投機的な動向も含め極めて高い緊張感を持って注視する」
「行き過ぎた為替の動きに対しては適切な対応をとる」

17:17 藍仏安・中国財政相
「6兆元規模の債務借り換えは主要な追加の政策措置」
「銀行の資本増強作業を加速している」
「不動産市場を支援する税制措置が間もなく導入される」
「次の政策措置と景気対策を積極的に計画している」

21:56 ピル英MPC委員兼チーフエコノミスト
「ディスインフレ継続なら追加利下げの余地」

22:30 カナダ10月新規雇用者数 +1.45万人
前回+4.67万人
予想+2.50万人

22:30 カナダ10月失業率 6.5%
前回6.5%
予想6.6%

24:00 アメリカ11月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 73.0
前回70.5
予想71.0

26:00 トランプ次期政権、ライトハイザー氏にUSTR代表就任を要請-英FT

———-11/8株式・債券・商品———————-

日経平均 393500.37△118.96
豪ASX  8295.134△68.833
上海総合 3452.297▼18.364
英FT   8072.39▼68.35
独DAX  19215.48▼147.04
NYダウ  43988.99△259.65

日10年債利回り 1.009%▼0.001
豪10年債利回り 4.5766%▼0.0596
英10年債利回り 4.435%▼0.063
独10年債利回り 2.367%▼0.078
米02年債利回り 4.2539%△0.0546
米10年債利回り 4.3043%▼0.0214

NY原油 70.38▼1.98
NY金  2694.80▼11.00

———–11/11注目材料————————–

<国内>
08:50 9月国際収支速報・経常収支/貿易収支
08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(10月30-31日分)
—– 特別国会召集、首相指名選挙

<海外>
16:00 10月ノルウェー消費者物価指数
16:00 9月トルコ失業率
16:00 9月トルコ鉱工業生産
21:00 9月メキシコ鉱工業生産

———–11/11きょうのひとこと———————-

米国のトランプ次期大統領は、ライトハイザー氏を再び通商代表部(USTR)代表に据えるつもりのようです。ライトハイザー氏は1期目のトランプ政権でも代表を務めた対外強硬派で、対中制裁関税などの通商政策を指揮したバリバリの保護貿易主義者。今回、トランプ氏が掲げる一律10%の輸入関税引き上げと、中国への60%関税という公約を遂行するにはうってつけの人物かもしれません。米国の輸入関税引き上げは、対米輸出企業のドル売りを抑制するほか、米国のインフレを押し上げる(金利が上昇する)と見られることから短期的にはドル高要因になるのでしょう。

本日もよろしくお願いします。