総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(10/11金)

やはり市場は物価より雇用を重視 中東も気になる金曜日、150円試しの機運はひとまず後退

———–10/10ドル円相場————————–

CPIで149.571まで上昇、失業保険で148.190まで下落の乱高下

OP149.158 HI149.571  LO148.190 CL148.568

———-10/10主な出来事—————————-

15:00 ドイツ8月小売売上高(前月比) +1.6%
前回+1.5%

20:30 ECB理事会議事要旨
「今後発表されるデータが基本シナリオに沿ったものであれば、段階的に景気への制限を緩和していくアプローチが適切」
「同時に、調整のスピードについてはオプショナリティー(選択性)を維持すべきだ」
「インフレ問題が解決したと完全には確信できないため、現在は段階的かつ慎重なアプローチが適切だと思われる」

21:30 アメリカ9月消費者物価指数(前月比) +0.2%
前回+0.2%
予想+0.1%
21:30 アメリカ9月消費者物価指数(前年比) +2.4%
前回+2.5%
予想+2.3%
21:30 アメリカ9月消費者物価指数コア(前年比) +3.3%
前回+3.2%
予想+3.2%

21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 25.8万件
前回22.5万件
予想23.0万件

24:23 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「月ごとの変動はあるが、インフレ率はかなり着実に低下している」
「時間をかけて金融政策スタンスをより中立的にするプロセスを続けるのが適切」

25:54 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「最新のインフレおよび労働市場のデータにより、FRBは忍耐強くなれる」
「11月の金利据え置きについて、私は間違いなくオープン」
「今年の利下げをスキップしても全く問題ない」

———-10/10株式・債券・商品———————-

日経平均 39380.89△102.93
豪ASX  8222.978△35.599
上海総合 3301.926△43.068
英FT   8237.73▼6.01
独DAX  19210.90▼44.03
NYダウ  42454.12▼57.88

日10年債利回り 0.960%△0.025
豪10年債利回り 4.2246%△0.0331
英10年債利回り 4.210%△0.030
独10年債利回り 2.256%▼0.001
米02年債利回り 3.9573%▼0.0642
米10年債利回り 4.0608%▼0.0117

NY原油 75.85△2.61
NY金  2639.30△13.30

———–10/11注目材料————————–

<国内>
なし

<海外>
15:00 9月独消費者物価指数・改定値
15:00 8月英GDP
15:00 8月英鉱工業生産
15:00 8月英貿易収支
16:00 ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
16:00 8月トルコ経常収支
21:00 8月メキシコ鉱工業生産
21:30 8月カナダ住宅建設許可件
21:30 9月カナダ新規雇用者数
21:30 9月カナダ失業率
21:30 9月米生産者物価指数
22:45 グールズビー米シカゴ連銀総裁、あいさつ
23:00 10月米ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
23:45 ローガン米ダラス連銀総裁、講演
26:10 ボウマンFRB理事、講演

———–10/11きょうのひとこと———————-

やはり、というべきか、市場は米CPIの上ブレよりも米新規失業保険申請件数の増加を重視。失業保険の増加についてはハリケーンの影響と見られますが、ドル円は149円台を維持できずに148円台へ反落しています。きょうは金曜日。週末の中東情勢悪化リスクなども踏まえると、余程の事がない限りもう一度150円を試すというムードにはなりにくいのではないでしょうか。

本日もよろしくお願いします。