23日のドル円相場ときょうのひとこと(8/26月)
FRBの利下げは雇用の減速ペース次第か 市場の注目も物価から雇用へ明確にシフト
———–8/23ドル円相場————————–
日銀総裁発言で円買い、FRB議長証言でドル売り 6日以来の安値144.044まで下落
OP146.265 HI146.482 LO144.044 CL144.362
———-8/23主な出来事—————————-
08:30 日本7月消費者物価指数・除生鮮食(前年比) +2.7%
前回+2.6%
予想+2.7%
10:00 植田日銀総裁
「経済・物価見通しの実現の確度が高まれば緩和度合いを調整する」
「金融資本市場が経済・物価に及ぼす影響や、7月利上げの影響を見極める」
14:00 植田日銀総裁
「内外の金融資本市場における急激な変動が、経済・物価見通しに与える影響を注視することが必要」
「金融政策運営の考え方について副総裁との間で違いはない」
21:30 カナダ6月小売売上高(前月比) -0.3%
前回-0.8%
予想-0.3%
23:00 アメリカ7月新築住宅販売件数(年率換算) 73.9万件
前回61.7万件(66.8万件)
予想62.3万件
23:00 パウエルFRB議長
「政策を調整すべき時が来た」
「インフレが2%に戻る持続可能な道筋をたどっていると確信を深めている」
「労働市場の減速は明白だ」
「労働市場のさらなる減速は歓迎しない」
「利下げのタイミングとペースは、今後発表されるデータや見通し、リスクのバランスに依存する」
24:00 ベイリーBOE総裁
「1年前に予想したよりも低い水準にある」
「(高金利が経済に与える悪影響は)過去よりも抑えられる可能性がある」
「勝利を宣言するのは時期尚早だ」
25:53 グールズビー米シカゴ連銀総裁
「慎重な姿勢が望ましい。パウエル議長が述べたように、雇用サイドの責務にも注意を払いたい」
「今はインフレと闘っていない。インフレ率は2%に下がる途上にある」
———-8/23株式・債券・商品———————-
日経平均 38364.27△153.26
豪ASX 8023.915▼3.049
上海総合 2854.367△5.595
英FT 8327.78△39.78
独DAX 18633.10△139.71
NYダウ 41175.08△462.28
日10年債利回り 0.900%△0.023
豪10年債利回り 3.9191%△0.0335
英10年債利回り 3.912%▼0.048
独10年債利回り 2.225%▼0.020
米02年債利回り 3.9153%▼0.0882
米10年債利回り 3.7990%▼0.0531
NY原油 74.83△1.82
NY金 2546.30△29.60
———–8/26注目材料———————
<国内>
なし
<海外>
10:20 中国中期貸出制度(MLF)金利
17:00 独8月IFO企業景況感指数
21:30 米7月耐久財受注
27:00 デーリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
———–8/26きょうのひとこと———————-
パウエルFRB議長の講演で印象的だったのは、雇用の減速を明言した点でした。もはやインフレは気にする必要がないので、雇用の減速を止めるために利下げを開始する、というお話しでした。9月の利下げ幅が25bpになるのか50bpになるのかを巡るカギは雇用情勢にあるということです。今週は30日に米7月PCEデフレーターが発表されますが、米インフレ指標に対する市場の関心も低下していることでしょう。それよりも、今週は29日の週次新規失業保険申請件数に注目する向きが多いのではないでしょうか。
本日もよろしくお願いします。