総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(8/23金)

日米の金融政策ツートップが揃って発言するのは4円超円高・ドル安に振れた7月31日以来

———–8/22ドル円相場————————–

海外市場でドル買戻しの動き強まり146.514まで上昇 FRB議長講演を前に

OP145.123 HI146.514  LO144.841 CL146.289

———-8/22主な出来事—————————-

16:30 ドイツ8月製造業PMI・速報値 42.1
前回43.2
予想43.5
16:30 ドイツ8月サービス業PMI・速報値  51.4
前回52.5
予想52.3

17:00 ユーロ圏8月製造業PMI・速報値 45.6
前回45.8
予想45.8
17:00 ユーロ圏8月サービス業PMI・速報値 53.3
前回51.9
予想51.9

17:30 イギリス8月製造業PMI・速報値 52.5
前回52.1
予想52.1
17:30 イギリス8月サービス業PMI・速報値 53.3
前回52.5
予想52.8

20:30 ECB理事会議事要旨(7月18日分)
「労働コストの動向は引き続き主要な懸念事項」
「基調的インフレの様々な指標からのサインは依然として混在」
「9月は政策を見直すのに適した時期だと広く認識」

20:33 シュミッド米カンザスシティー連銀総裁
「利下げを支持する前に、さらなるデータを見る必要がある」

21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 23.2万件
前回22.7万件(22.8万件)
予想23.0万件

21:51 コリンズ米ボストン連銀総裁
「漸進的な利下げが適切になるだろう」

22:45 アメリカ8月製造業PMI・速報値 48.0
前回49.6
予想49.6
22:45 アメリカ8月サービス業PMI・速報値 55.2
前回55.0
予想54.0

22:58 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「データが予想通りなら9月利下げを支持」

23:00 アメリカ7月中古住宅販売件数(年率換算) 395万件
前回389万件(390万件)
予想393万件

———-8/22株式・債券・商品———————-

日経平均 38211.01△259.21
豪ASX  8026.964△16.465
上海総合 2848.772▼7.812
英FT   8288.00△4.57
独DAX  18493.39△44.44
NYダウ  40712.78▼177.71

日10年債利回り 0.877%▼0.003
豪10年債利回り 3.8856%▼0.0043
英10年債利回り 3.960%△0.070
独10年債利回り 2.244%△0.054
米02年債利回り 4.0035%△0.0730
米10年債利回り 3.8521%△0.0511

NY原油 73.01△1.08
NY金  2516.70▼30.80

———–8/23注目材料———————

<国内>
08:30 7月全国消費者物価指数
09:30 植田日銀総裁、衆院閉会中審査で意見聴取
13:00 植田日銀総裁、参院閉会中審査で意見聴取

<海外>
07:45 4-6月期NZ小売売上高
08:01 8月英Gfk消費者信頼感指数
14:00 7月シンガポールCPI
21:30 6月カナダ小売売上高
23:00 7月米新築住宅販売件数
23:00 パウエルFRB議長、講演
24:00 ベイリーBOE総裁、講演
25:30 グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演
—–  ジャクソンホール会議(金融政策の有効性と伝達の再評価、24日まで)

———–8/23きょうのひとこと———————-

きょうは日米金融政策当局のトップが揃って発言します。この二人が同日に発言するのは7月31日以来です。思えばこの日は、植田総裁がタカ派発言を行い、パウエル議長がハト派発言を行ったことで、最大4円以上も円高・ドル安が進みました。まずはきょう、日銀の植田総裁が国会の閉会中審査に呼ばれて、8月初めの市場混乱(株安・円高)について意見を聴取されます。そもそも、7月末の日銀会合後の植田総裁のタカ派発言が市場の混乱を招いただけに、その意見聴取の場で再び市場を混乱させる発言を行う可能性は低いのではないでしょうか。ということで、こちらは円買いイベントにはならないと見ています。パウエルFRB議長は9月の利下げ開始に実質的なGOサインを出すと予想しますが、市場はすでに利下げそのものは100%織り込み済み。関心は利下げの有無ではなく「利下げの幅」に向かっています。インフレは鈍化基調とはいえまだ目標以上で、雇用は軟化しているとはいえ失業率は依然として低水準。そうした中で50bpの大幅利下げを確約する発言はしない公算が大きいのではないでしょうか。50bp利下げを3割がた想定している市場から見れば「思ったほどハト派的でなかった」という受け止めになりがちのため、こちらはドル売りイベントにはなりにくいと見ています。

本日もよろしくお願いします。