昨日のドル円相場ときょうのひとこと(8/21水)
今年は並々ならぬ関心を集める「恒例行事」の雇用統計・ベンチマーク改定
———–8/20ドル円相場————————–
セブン買収に疑義で147.347まで円売りも、NFP下方修正への不安で145.204までドル売りに
OP146.591 HI147.347 LO145.204 CL145.290
———-8/20主な出来事—————————-
10:30 RBA議事要旨
「市場が現在示唆するよりも長い期間、金利を現行水準で安定的に維持することは、インフレ率を合理的な時間枠で目標に戻すのに十分である可能性がある」
「インフレ率が持続的に目標範囲に向かうとメンバーが確信するまで、金融政策は十分に景気抑制的である必要がある」
15:00 ドイツ7月生産者物価指数(前年比) -0.8%
前回-1.6%
予想-0.8%
18:00 ユーロ圏7月消費者物価指数(HICP)・改定値(前年比) +2.6%
前回+2.6%
予想+2.6%
18:00 ユーロ圏7月コアHICP・改定値(前年比) +2.9%
前回+2.9%
予想+2.9%
21:30 カナダ7月消費者物価指数(前年比) +2.5%
前回+2.7%
予想+2.5%
27:22 ボウマンFRB理事
「インフレが目標に向かって持続的に低下していることが示された場合、過度に抑制的にならないよう徐々に金利を引き下げることが適切となる」
「インフレには引き続き上振れリスクがあるとみている」
———-8/20株式・債券・商品———————-
日経平均 38062.92△674.30
豪ASX 7997.731△17.285
上海総合 2866.661▼27.013
英FT 8273.32▼83.62
独DAX 18357.52▼64.17
NYダウ 40834.97▼61.56
日10年債利回り 0.893%△0.003
豪10年債利回り 3.9487%△0.0327
英10年債利回り 3.915%▼0.007
独10年債利回り 2.215%▼0.031
米02年債利回り 3.9836%▼0.0824
米10年債利回り 3.8067%▼0.0645
NY原油 73.17▼0.49
NY金 2550.60△9.30
———–8/21注目材料———————
<国内>
08:50 7月貿易統計(通関ベース)
<海外>
17:00 7月南アフリカ消費者物価指数
20:00 パネッタECB専務理事、講演
23:00 米労働省、雇用統計・年次改定
23:30 EIA週間原油在庫統計
26:00 米20年債入札(160億ドル)
27:00 FOMC議事要旨(7月30日-31日分)
———–8/21きょうのひとこと———————-
きょうは米労働省の雇用統計に関するベンチマーク改定に伴い、非農業部門雇用者数(NFP)がどの程度修正されるかが最大の見どころです。米労働省は毎年8月に四半期の失業保険データ(速報性はないがより正確とされている)に基づいて3月の雇用者数の見直しを行い、見直した結果を過去1年分に遡って適用して修正します。つまり、年に1度の恒例行事でこれまで毎年行われてきた改定なのですが、今年は米大手金融機関のゴールドマン・サックスが、改定に伴いNFPが60万人から100万人下方修正されるとの見解を示したことから並々ならぬ関心が寄せられています。FRBの利下げが迫っているタイミングとあって、雇用データに注目が集まりやすいということもあるのでしょう。なお、今年3月までの1年間のNFP合計が290万人なので、仮にここからゴールドマン試算の最大値100万人が下方修正されるとなると、34%が「まぼろしの雇用」だったことになってしまいます。本当にそれほどインパクトが大きい修正があるのか、要注目ですね。
本日もよろしくお願いします。