総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(8/15木)

米利下げ幅は25か50かそれが問題 CPIは決め手にならず小売&失業保険申請に注目

———–8/14ドル円相場————————–

米CPIは50bp利下げを織り込むには不十分な鈍化との見方で147.565まで上昇

OP146.841 HI147.565  LO146.083 CL147.328

———-8/14主な出来事—————————-

10:20 岸田首相、9月の自民総裁選に不出馬を表明

11:00 RBNZ、政策金利を5.50%から5.25%に引き下げ
「国内経済活動の弱さがより顕著になっており、インフレ率も低下」

15:00 イギリス7月消費者物価指数(前月比) -0.2%
前回+0.1%
予想-0.1%
15:00 イギリス7月消費者物価指数(前年比) +2.2%
前回+2.0%
予想+2.3%
15:00 イギリス7月消費者物価指数・コア(前年比) +3.3%
前回+3.5%
予想+3.4%

18:00 ユーロ圏4-6月期GDP・改定値(前期比) +0.3%
前回+0.3%
予想+0.3%

18:00 ユーロ圏6月鉱工業生産(前月比) -0.1%
前回-0.6%(-0.9%)
予想+0.5%

21:30 アメリカ7月消費者物価指数(前月比) +0.2%
前回-0.1%
予想+0.2%
21:30 アメリカ7月消費者物価指数(前年比) +2.9%
前回+3.0%
予想+3.0%
21:30 アメリカ7月消費者物価指数・コア(前年比) +3.2%
前回+3.3%
予想+3.2%

———-8/14株式・債券・商品———————-

日経平均 36442.43△209.92
豪ASX  7850.701△23.863
上海総合 2850.654▼17.292
英FT   8281.05△45.82
独DAX  17885.60△73.55
NYダウ  40008.39△242.75

日10年債利回り 0.822%▼0.025
豪10年債利回り 3.9297%▼0.0741
英10年債利回り 3.825%▼0.063
独10年債利回り 2.180%▼0.006
米02年債利回り 3.9558%△0.0264
米10年債利回り 3.8352%▼0.0608

NY原油 78.35▼1.71
NY金  2507.80▽3.80

———–8/15注目材料—————————–—

<国内>
08:50  4-6月期GDP・速報値

<海外>
10:30  7月豪失業率
10:30  7月豪新規雇用者数
11:00  7月中国鉱工業生産
11:00  7月中国小売売上高
15:00  6月英GDP
15:00  4-6月期英GDP速報値
15:00  6月英鉱工業生産
15:00  6月英貿易収支
17:00  ノルウェー中銀、政策金利
21:30  7月米小売売上高
21:30  8月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30  8月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30  前週分の米新規失業保険申請件
21:30  7月米輸入物価指数
22:10  ムサレム米セントルイス連銀総裁、講演
22:15  7月米鉱工業生産
22:15  7月米設備稼働率
23:00  8月米NAHB住宅市場指数
23:00  6月米企業在庫
26:10  ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
29:00  6月対米証券投資動向

———–8/15きょうのひとこと———————-

昨夜の米7月CPIは総合・前年比で予想をやや下回る伸びでしたが、ドル円の下値は想定通りに限定的でした。市場は9月利下げを100%織り込み済みで、焦点はすでに「利下げ幅」に移っています。利下げ幅が25bpではなく50bpになるとの思惑を強めるには、7月CPIがやや予想を下回ったくらいではやはり力不足でした。今夜の米7月小売売上高と新規失業保険申請件数が揃って弱ければCPIとの合わせ技で50bp利下げの思惑が高まる可能性はありますが、反対に揃って強ければ25bp利下げにとどまるとの見方が優勢になるでしょう。FRBが物価のみを注視するスタンスから物価と景気の両睨みへと転換したことから、市場も物価指標と景気指標の両睨みの姿勢で構えています。

本日もよろしくお願いします。