総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/17水)

12日も2兆円規模の介入があった公算 「小出し」の介入で「中途半端」な157円どまりの意図は?

———–7/16ドル円相場————————–

米小売上ブレで158.856まで上昇も介入警戒と米利下げ思惑で伸び悩む

OP157.998 HI158.856  LO157.965 CL158.377

———-7/16主な出来事—————————-

18:00 ドイツ7月ZEW景気期待指数 41.8
前回47.5
予想42.3
18:00 ユーロ圏7月ZEW景気期待指数 43.7
予想51.3

18:00 ユーロ圏5月貿易収支 +123億ユーロ
前回+194億ユーロ(185億ユーロ)
予想+181億ユーロ

21:30 カナダ6月消費者物価指数(前年比) +2.7%
前回+2.9%
予想+2.8%

21:30 アメリカ6月小売売上高(前月比) 0.0%
前回0.1%(0.3%)
予想-0.3%
21:30 アメリカ6月小売売上高・除自動車(前月比) +0.4%
前回-0.1%(0.1%)
予想0.0%

21:30 アメリカ6月輸入物価指数(前月比)  0.0%
前回-0.4%(-0.2%)
予想-0.1%

23:00 アメリカ7月NAHB住宅市場指数  42
前回43
予想43

27:47 クーグラーFRB理事
「状況が好転すれば、今年後半に緩和するのが適切」
「インフレ率は今年初めにいくつかの波があったにもかかわらず、引き続き低下傾向にある」
「労働市場の継続的な再調整は、インフレが2%の目標に向かって動き続けることを示唆している」

———-7/16株式・債券・商品———————-

日経平均 41275.08△84.40
豪ASX  7999.319▼18.305
上海総合 2976.304△2.293
英FT   8164.90▼18.06
独DAX  18518.03▼72.86
NYダウ  40954.48△742.76

日10年債利回り 1.029%▼0.036
豪10年債利回り 4.2495%▼0.0750
英10年債利回り 4.049%▼0.052
独10年債利回り 2.427%▼0.045
米02年債利回り 4.4172%▼0.0403
米10年債利回り 4.1576%▼0.0718

NY原油 80.76▼1.15
NY金  2467.80△38.90

———–7/17注目材料—————————–—

<国内>
なし

<海外>
07:45 4-6月期NZ消費者物価指数
15:00 6月英消費者物価指数
15:00 6月英小売物価指数
18:00 6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・改定値
20:00 5月南アフリカ小売売上高
21:30 5月対カナダ証券投資
21:30 6月米住宅着工件数
21:30 6月米建設許可件数
22:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
22:15 6月米鉱工業生産指数
22:15 6月米設備稼働率(予想:78.4%)
22:35 ウォラーFRB理事、講演
23:30 EIA週間原油在庫統計
26:00 米20年債入札
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

———–7/17きょうのひとこと———————-

昨日夕方に日銀が発表した本日分の当座預金残高・財政等要因の見通しと短資会社の予想の乖離から12日にも2兆円規模の介入を実施していた可能性が高いことが浮かび上がりました。米6月PPI発表後の約1.5円のドル安・円高が介入による動きだったと推測されます。11日に3兆円を、12日に2兆円を使った模様ですが、2022年秋の介入が3回合計で9.2兆円、今春の3回が合計9.8兆円だったことを考えると「小出し」の印象が否めません。もうひとつ気になるのは今回の介入が2回とも157円台前半という「中途半端」な水準で終了した点です。もし前々回、前回並みの9-10兆円を投入していれば少なくとも155円を割り込んでいたのではないでしょうか。もちろん、自国通貨買い介入は原則として外貨準備の範囲内という制約があるため「節約」したのかもしれませんが、それにしてもせっかくやるなら157円でやめるのは「もったいない」のでは?と思ってしまいます。

本日もよろしくお願いします。