総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/11木)

米利下げ期待の株高で円安 米CPIが鈍化してもサプライズなく円売り継続か

———–7/10ドル円相場————————–

株高・円安で161.808まで上伸 クロス円の上昇が後押し

OP161.331 HI161.808  LO161.258 CL161.709

———-7/10主な出来事—————————-

10:30 中国6月消費者物価指数(前年比) +0.2%
前回+0.3%
予想+0.4%
10:30 中国6月生産者物価指数(前年比) -0.8%
前回-1.4%
予想-0.8%

22:30 ピル英MPC委員
「インフレの上振れリスクを示すいくつかの指標がある」
「利下げを実施するかどうかではなく、いつ実施するのかの問題だ」
「利下げの時期は依然として未解決の問題だ」

23:00 パウエルFRB議長
「インフレ率の低下にある程度の自信はあるが、2%までの持続的な低下に十分自信があると言える準備はできていない」
「インフレが2%に向けて持続的に低下しているという確信をさらに得たい」
「労働市場は大幅に軟化しており注意する必要があるが、それでも労働市場はなお堅調」

———-7/10株式・債券・商品———————-

日経平均 41831.99△251.82
豪ASX  7816.808▼12.901
上海総合 2939.364▼20.008
英FT   8193.51△53.70
独DAX  18407.22△171.03
NYダウ  39721.36△429.39

日10年債利回り 1.085%▼0.007
豪10年債利回り 4.3442%△0.0003
英10年債利回り 4.126%▼0.034
独10年債利回り 2.533%▼0.047
米02年債利回り 4.6200%▼0.0064
米10年債利回り 4.2841%▼0.0117

NY原油 82.10△0.69
NY金  2379.70△11.80

———–7/11注目材料—————————–—
<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
08:01 6月英RICS住宅価格
08:30 クックFR理事、講演
15:00 6月独消費者物価指数・改定値
15:00 5月英GDP
15:00 5月英鉱工業生産
15:00 5月英貿易収支
21:30 6月米C消費者物価指数
21:30 前週分の米新規失業保険申請件数
24:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
26:00 ムサレム米セントルイス連銀総裁、講演
26:00 米30年債入札
27:00 6月米財政収支
—– NATO首脳会議(ワシントン、最終日)

———–7/11きょうのひとこと———————-

昨日のNY市場では長期金利が小幅に低下し、株価が大幅高となりました。パウエルFRB議長の証言もあって、市場はきょうの6月CPIが9月利下げの決定打になると期待しているフシがあります。当然、ドルは軟調でしたが、円はそれ以上に軟化。クロス円は、史上最高値を付けたユーロ円を筆頭に軒並み高値更新です(NZドル円は除く)。たとえ今夜の6月CPIが9月利下げの決定打になったとしても米金利先物はすでに9月利下げを8割方織り込んでいるためサプライズはなく、円安の流れは変わらないとの見方が反映されたかのような昨日の動きです。「金利差の縮まらない間はとにかく円を売り続けるんだ。なぜ売るかなんて考えちゃいけない」という例の羊男のお告げに沿った円安の動きのようですね。

本日もよろしくお願いします。