総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/10水)

FRB議長証言は新鮮味なし 買い材料出ず円は売り継続

———–7/9ドル円相場————————–

FRB議長証言は警戒したほどハト化せず 161.513までドル買戻し 

OP160.748 HI161.513  LO160.731 CL161.288

———-7/9主な出来事—————————-

16:00 日銀・債券市場参加者会合
「国債減額中は購入ゼロ、月間2-3兆円や4兆円など幅広い意見」
「国債減額ペース、一定額速やか、段階的緩やか、2年程度など」
「国債減額ガイダンス、レンジ方式の継続・固定値などの意見」
「残存期間別の減額、ゾーン別需給環境や市場中立的などの意見」

17:00 ムーディーズ、仏総選挙は信用格付けにマイナス

23:00 パウエルFRB議長議会証言(上院)
「最近のインフレデータは2%への穏やかな進展を示唆」
「我々が直面するリスクはインフレの上昇だけではない」
「より良いデータが増えればインフレに対する確信が強まるだろう」
「労働市場は強いが過熱してはいない」
「インフレが持続的に2%に向かうという確信をさらに高めるまでは利下げは適切ではない」
「労働市場は完全にバランスを取り戻したようだ」

———-7/9株式・債券・商品———————-

日経平均 41580.17△799.47
豪ASX  7829.708△66.543
上海総合 2959.372△36.922
英FT   8139.81▼53.68
独DAX  18236.19▼235.86
NYダウ  39291.97▼52.82

日10年債利回り 1.092%▼0.003
豪10年債利回り 4.3439%▼0.0149
英10年債利回り 4.159%△0.046
独10年債利回り 2.580%△0.040
米02年債利回り 4.6264%▼0.0022
米10年債利回り 4.2959%△0.0176

NY原油 81.41▼0.92
NY金  2367.90△4.40

———–7/10注目材料—————————–—

<国内>
08:50 6月企業物価指数
—– 債券市場参加者会合(日銀、最終日)

<海外>
10:30 6月中国消費者物価指数
10:30 6月中国生産者物価指数
11:00 RBNZ政策金利
15:00 6月ノルウェーCPI
16:00 5月トルコ失業率
16:00 5月トルコ鉱工業生産
17:00 ナーゲル独連銀総裁、講演
22:30 ピル英MPC委員兼チーフエコノミスト、講演
23:00 パウエルFRB議長、議会証言(下院)
23:30 EIA週間原油在庫統計
24:30 マン英MPC委員、講演
26:00 米財務省、10年債入札
27:30 グールズビー米シカゴ連銀総裁/ボウマンFRB理事、講演
—– NATO首脳会議(ワシントン、11日まで)

———–7/10きょうのひとこと———————-

パウエルFRB議長の議会証言は新鮮味に欠ける内容でした。利下げに関しては、遅すぎれば経済と雇用を不当に弱める可能性があるとしながらも、インフレ鈍化に関する「さらなる良好なデータ」を待ちたいとしました。9月利下げに扉を開く証言だったとの見方も出ていますが、市場はすでに9月利下げを8割がた織り込んでいたため、特にサプライズ感はありません。むしろ、先週の6月雇用統計を受けてパウエル議長がハト派姿勢を強めるのではとの警戒感があったことからドルは強含みました。円にしてみれば、なかなか買い材料が出てこないといったところでしょう。なにはともあれ、明日11日の6月CPIがパウエル議長の言う「さらなる良好なデータ」となるか注目です。

本日もよろしくお願いします。