総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/27木)

38年ぶりに160円台後半へ上昇 円安進行で介入警戒感上昇=米金利上昇でドル高進行という不毛な公式

———–6/26ドル円相場————————–

豪CPIきっかけに円売り強まる 米金利上昇によるドル買いも相まって38年ぶりに160.872まで上昇

OP159.632 HI160.872  LO159.608 CL160.851

———-6/26主な出来事—————————-

09:47 ケントRBA総裁補
「豪中銀はインフレ抑制に必要なら追加引き締めも排除しない」

10:30 オーストラリア5月消費者物価指数(前年比) +4.0%
前回+3.6%
予想+3.8%

22:08 神田財務官
「為替、行き過ぎた動きには必要な対応をとっていく」
「特定の相場水準は考えていない、無秩序な動きには対応」
「方向としては必ずしも円安を正当化する状況ではない」
「高い警戒感を持って市場の動向を注視している」
「最近の為替の動きは一方向」
「最近の急速な円安進行に関しては深刻な懸念を有する」

23:00 アメリカ5月新築住宅販売件数(年率換算) 61.9万件
前回63.4万件(69.8万件)
予想63.3万件

———-6/26株式・債券・商品———————-

日経平均 39667.07△493.92
豪ASX  7783.006▼55.782
上海総合 2972.525△22.529
英FT   8225.33▼22.46
独DAX  18155.24▼22.38
NYダウ  39127.80△15.64

日10年債利回り 1.030%△0.026
豪10年債利回り 4.310%△0.110
英10年債利回り 4.132%△0.053
独10年債利回り 2.452%△0.041
米02年債利回り 4.7472%△0.0049
米10年債利回り 4.3294%△0.0818

NY原油 80.90△0.70
NY金  2313.20▼17.60

———–6/27注目材料—————————–—

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
—–  6月月例経済報告

<海外>
15:15  ミュラー・エストニア中銀総裁、講演
16:30  スウェーデン中銀、政策金利
17:00  カジミール・スロバキア中銀総裁、講演
18:00  6月ユーロ圏経済信頼感指数
18:00  6月ユーロ圏消費者信頼感指数・確定値
18:30  5月南アフリカ生産者物価指数
20:00  トルコ中銀、政策金利発表
21:00  5月メキシコ失業率
21:00  5月メキシコ貿易収支
21:30  1-3月期米GDP・確定値
21:30  1-3月期米個人消費・確定値
21:30  1-3月期米コアPCEデフレーター・確定値
21:30  5月米卸売在庫
21:30  5月米耐久財受注
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
23:00  5月米住宅販売保留指数
26:00  米7年債入札
28:00  メキシコ中銀、政策金利
—–  米大統領選候補者討論会
—–  欧州連合(EU)首脳会議(ブリュッセル、28日まで)

———–6/27きょうのひとこと———————-

昨日の米債市況を読んで「これはヤバい」と思ったのですが、日本の財務省は円安の進行で介入せざるを得なくなり、介入資金(ドル)を捻出するために保有米国債を売却するとの思惑で米金利が上昇したそうです。前回の介入で10兆円近く使ったことを考えると、米債市場が日本の米国債売りを警戒するのは当然かもしれません。ただ、円安進行で介入警戒感上昇=米金利上昇でドル高進行という不毛な公式が出来上がってしまったとすれば、財務省としては非常につらいところです。いざ介入した場合に米債売りが強まる(金利が上昇する)ことで介入の効果が弱くなってしまう可能性があるということになってしまいます。自国通貨買い・外貨売り介入が成功しにくいとされる所以をあらためて認識させられる米債市場の動きでした。

本日もよろしくお願いします。