総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/7金)

今週の米労働指標は軒並み悪化で利下げ織り込み上昇 雇用統計がより重要に

———–6/6ドル円相場————————–

実需売り観測で155.339まで下落も日銀ハト派で156.439まで反発 ただ、米労働指標軟化でドル失速

OP156.004 HI156.439  LO155.339 CL155.653

———-6/6主な出来事—————————-

10:30 オーストラリア4月貿易収支 +65.48億豪ドル
前回50.24億豪ドル(48.41億豪ドル)
予想54.00億豪ドル

13:39 植田日銀総裁
「予想インフレ率はまだ2%には達していない。少し距離がある」
「(今後の利上げパス)中立金利次第で、そこにはかなりの不確実性が残っている。大きな間違いを犯さないように慎重に進めていきたい」
「(国債買い入れ)大規模な金融緩和からの出口を進めていくうえで減額することが適当だ」

14:25 中村日銀審議委員
「利上げは早いと思う」

15:00 ドイツ4月製造業新規受注(前月比) -0.2%
前回-0.4%(-0.8%)
予想+0.5%

18:00 ユーロ圏4月小売売上高(前月比) -0.5%
前回+0.8%(0.7%)
予想-0.3%

21:15 ECB、主要政策金利を4.50%から4.25%に引き下げ
「インフレ目標を達成するために必要な期間、政策金利を十分に制限的な水準に維持する」

21:30 アメリカ1-3月期単位労働コスト・改定値(前期比)+4.0%
前回+4.7%
予想+4.9%

21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 22.9万件
前回21.9万件(22.1万件)
予想22.0万件

21:45 ラガルドECB総裁会見
「きょうから利上げを巻き戻す段階に移行するのかと聞かれれば、そうだとは言わない」
「非常に不確実なのは、我々が進むスピードとそれに要する時間だ」
「ECBは引き続き、会合ごとのアプローチを取る」
「特定の金利の道筋をあらかじめ約束しない」

———-6/6株式・債券・商品———————-

日経平均 38703.51△213.34
豪ASX  7821.767△52.764
上海総合 3048.794▼16.909
英FT   8285.34△38.39
独DAX  18652.67△76.73
NYダウ  38886.17△78.84

日10年債利回り 0.964%▼0.053
豪10年債利回り 4.226%▼0.019
英10年債利回り 4.174%▼0.010
独10年債利回り 2.549%△0.037
米02年債利回り 4.7240%△0.0018
米10年債利回り 4.2870%△0.0116

NY原油 75.55△1.48
NY金  2390.90△15.40

———–6/7注目材料—————————–—

<国内>
08:50  5月外貨準備高

<海外>
未定  5月中国貿易収支
15:00  4月独鉱工業生産
15:00  4月独貿易収支
15:45  4月仏経常収支/貿易収支
16:00  ナーゲル独連銀総裁、講演
16:00  シムカス・リトアニア中銀総裁、講演
17:00  ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
17:00  シュナーベルECB専務理事、講演
18:00  1-3月期ユーロ圏GDP・確定値
19:00  センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
21:00  5月メキシコ消費者物価指数
21:30  5月カナダ新規雇用者数
21:30  5月カナダ失業率
21:30  5月米非農業部門雇用者数
21:30  5月米失業率
21:30  5月米平均時給
23:15  ラガルドECB総裁、講演
25:00  クックFRB理事、講演
29:00  4月米消費者信用残高

———–6/7きょうのひとこと———————-

さて、いよいよきょうは米5月雇用統計の発表です。今週発表された米労働市場関連の経済指標は、4月JOLTS求人件数、5月ADP全国雇用者数、米新規失業保険申請件数などが軒並み悪化しており、5月雇用統計も低調な結果になるのではないかとの観測が広がっています。FEDウォッチの9月利下げの織り込みは先月末の50%から70%に上昇。それだけにきょうの5月雇用統計は重要で、ドル円の趨勢もこの米5月雇用統計次第といえるのではないでしょうか。

本日もよろしくお願いします。