総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/16木)

米CPIに対する市場の反応は確信か過剰か 一夜明けたきょうの動きが重要に

———–5/15ドル円相場————————–

米CPI発表前から断続的なドル売り 発表後はストップ巻き込み154.687まで続落

OP156.406 HI156.562  LO154.687 CL154.869

———-5/15主な出来事—————————-

10:30 オーストラリア 1-3月期賃金指数(前年比)  +4.1%
前回+4.2%
予想+4.2%

18:00 ユーロ圏1-3月期GDP・改定値(前期比) +0.3%
前回+0.3%
予想+0.3%

18:00 ユーロ圏3月鉱工業生産(前月比) +0.6%
前回+0.8%(1.0%)
予想+0.5%

21:15 カナダ4月住宅着工件数 24.02万件
前回24.22万件(24.23万件)
予想23.80万件

21:30 アメリカ4月消費者物価指数(前月比) +0.3%
前回+0.4%
予想+0.4%
21:30 アメリカ4月消費者物価指数(前年比) +3.4%
前回+3.5%
予想+3.4%
21:30 アメリカ4月消費者物価指数・コア(前年比) +3.6%
前回+3.8%
予想+3.6%

21:30 アメリカ4月小売売上高(前月比) 0.0%
前回+0.7%(0.6%)
予想+0.4%
21:30 アメリカ4月小売売上高・除自動車(前月比) +0.2%
前回+1.1%(0.9%)
予想+0.2%

21:30 アメリカ5月ニューヨーク連銀製造業景気指数 -15.6
前回-14.3
予想-10.0

———-5/15株式・債券・商品———————-

日経平均 38385.73△29.67
豪ASX  7753.701△26.937
上海総合 3119.902▼25.872
英FT   8445.80△17.67
独DAX  18869.36△152.94
NYダウ  39908.00△349.89

日10年債利回り 0.956%△0.003
豪10年債利回り 4.316%▼0.011
英10年債利回り 4.066%▼0.108
独10年債利回り 2.422%▼0.125
米02年債利回り 4.7237%▼0.0910
米10年債利回り 4.3400%▼0.0994

NY原油 78.63△0.63
NY金  2394.90△35.00

———–5/16注目材料—————————–

<国内>
08:50  1-3月期GDP・速報値
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
10:30  4月豪失業率
10:30  4月豪新規雇用者数
15:00  1-3月期ノルウェーGDP
18:00  パネッタ伊中銀総裁、講演
18:15  デコス・スペイン中銀総裁、講演
20:00  グリーン英MPC委員、講演
20:30  ナーゲル独連銀総裁、講演
21:15  ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
21:30  4月米住宅着工件数
21:30  4月米建設許可件数
21:30  5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
21:30  4月米輸入物価指数
22:15  4月米鉱工業生産
21:30  4月米設備稼働率
23:00  バーFRB副議長、議会証言
23:00  バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
23:30  ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
25:00  メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
28:50  ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演

———–5/16きょうのひとこと———————-

昨日のCPIを受けた米10年金利の低下は10bp(0.1%)弱でドル円の下落幅は1.8円。ドルが米金利に対して通常より大きく反応した痕跡が認められます。そもそも、CPI統計でFRBが注目するスーパーコア(家賃を除くサービス業の物価)は前年比+4.9%と先月の+4.8%から加速しています。なぜ金利が強く反応し、ドルがそれ以上に大きく反応したのか、その答えは無念ながら見つかっていません。推測するに市場は米金利とドルの上昇がそろそろピークアウトするのではと考えていて、そこにCPIの小幅鈍化という材料が付いてきたので手仕舞い(の米債買いとドル売り)に動いたのかもしれません。であれば、ここからのドル/円は上値が重くなりそうです。ただ、この過剰に見える市場の反応が単なる行き過ぎであれば早晩修正のドル買い(と債券売り)が入ることも考えられます。いずれにしても、当面の落ち着きどころを見定める上で、一夜明けたきょうの動きが重要になると見ています。

本日もよろしくお願いします。