昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/18木)
日米韓の「深刻な懸念」共有で155円アタックの機運ひとまず後退 今なら介入が効きそうも大義名分なく発動は困難か
———–4/17ドル円相場————————–
日米韓の為替共同声明で154.149まで下落
OP154.645 HI154.735 LO154.149 CL154.379
———-4/17主な出来事—————————-
08:50 日本3月貿易統計(通関ベース) +3665億円
前回-3794億円(-3778億円)
予想+2999億円
15:00 イギリス3月消費者物価指数(前月比) +0.6%
前回+0.6%
予想+0.4%
15:00 イギリス3月消費者物価指数(前年比) +3.2%
前回+3.4%
予想+3.1%
15:00 イギリス3月消費者物価指数・コア(前年比) +4.2%
前回+4.5%
予想+4.1%
18:00 ユーロ圏3月消費者物価指数・改定値(前年比) +2.4%
前回+2.4%
予想+2.4%
18:00 ユーロ圏3月消費者物価指数コア・改定値(前年比) +2.9%
前回+2.9%
予想+2.9%
25:00 ベイリーBOE総裁
「来月は大幅なインフレ低下が予想される」
25:20 日米韓財務相共同声明
「最近の急速な円安及びウォン安に関する日韓の深刻な懸念を認識しつつ、既存の G20 のコミットメントに沿って、外国為替市場の動向に関して引き続き緊密に協議する」
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「12地区のうち10地区では緩やかから穏やかな経済成長が見られ、2地区では変わらずだった」
「経済見通しは慎重ながらも全体としては楽観的だった」
27:00 ラガルドECB総裁
「欧州の経済成長は米国に比べて緩慢」
28:13 鈴木財務相
「日米韓の財務相会合で為替について意見交換した」
「為替について日米での意思疎通を確認した」
28:23 神田財務官
「日米韓で円安、ウォン安への深刻な懸念を共有」
「(為替について)必要であれば適切な行動取るのは変わらない」
「手の内さらすことになるため、具体的な措置には言及しない」
「あらゆる手段を排除せずということに尽きる」
———-4/17株式・債券・商品———————-
日経平均 37961.80▼509.40
豪ASX 7605.590▼6.904
上海総合 3071.381△64.313
英FT 7847.99△27.63
独DAX 17770.02△3.79
NYダウ 37753.31▼45.66
日10年債利回り 0.883%△0.012
豪10年債利回り 4.383%△0.053
英10年債利回り 4.261%▼0.037
独10年債利回り 2.465%▼0.021
米02年債利回り 4.9321%▼0.0550
米10年債利回り 4.5873%▼0.0801
NY原油 82.69▼2.67
NY金 2388.40▼19.40
———–4/18注目材料—————————–
<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
10:30 野口日銀審議委員、あいさつ
<海外>
06:30 メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
08:15 ボウマンFRB理事、講演
10:30 3月豪失業率
10:30 3月豪新規雇用者数
16:00 デギンドスECB副総裁、講演
17:00 2月ユーロ圏経常収支
18:00 2月ユーロ圏建設支出
21:00 ナーゲル独連銀総裁、講演
21:30 4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30 米新規失業保険申請件数
22:15 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演
23:00 3月米景気先行指数
23:00 3月米中古住宅販売件数
24:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
24:00 グリーン英MPC委員、講演
26:30 センテノ・ポルトガル中銀総裁/シムカス・リトアニア中銀総裁、講演
30:00 ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演
———–4/18きょうのひとこと———————
日米韓の3カ国財務相は為替に関する共同声明を発表。日本としては、円安に対する「深刻な懸念」を米国と共有したことで介入発動へのお墨付きを得たといったところでしょうか。市場としては155円が日本の「レッドライン」であるという認識を一段と強めざるを得ません。目先的に155円へのアタックは仕掛けにくくなったと言えそうです。そうしたムードの今こそ円買い介入を発動する絶好のタイミングとも言えそうですが、ドル高地合いの中では「急速な円安」を是正するという大義名分が立ちにくいのも事実でしょう。介入を巡る当局と市場の神経戦はまだまだ続きそうです。
本日もよろしくお願いします。