総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(2/15木 )

うらやましいことに米国は物価高でも実質賃金がプラス 小売統計は「コア」に注目

————-2/14ドル円相場————————

ドル高一服 円安けん制の効果は微妙ながら150.773で上げ渋る

OP150.712 HI150.773  LO150.346 CL150.607

———-2/14主な出来事—————————-

08:00 神田財務官
「最近の為替の動きはかなり急速」
「必要があれば適切に対応する」
「災害対応と同じで24時間365日対応できる準備を整えている」

08:45 鈴木財務相
「為替の急激な変動は望ましくない」
「より一層強い緊張感を持って市場動向をみている」

16:00 イギリス1月CPI(前月比) -0.6%
前回+0.4%
予想-0.3%
16:00 イギリス1月CPI(前年比) +4.0%
前回+4.0%
予想+4.2%
16:00 イギリス1月CPI・コア(前年比) +5.1%
前回+5.1%
予想+5.2%

16:10 林官房長官
「為替相場は安定的に推移することが重要」
「為替市場の動向を高い緊張感を持って注視したい」

19:00 ユーロ圏10-12月期GDP・改定値(前期比) 0.0%
前回0.0%
予想0.0%

19:00 ユーロ圏12月鉱工業生産(前月比) +2.6%
前回-0.3%(0.4%)
予想-0.2%

00:14 ベイリーBOE総裁
「賃金の伸びが鈍化している兆しがある」
「賃金上昇緩和のさらなる証拠を確認する必要」
「我々はどの程度制限的な政策を行う必要があるかという問題から、どの程度の期間政策を維持する必要があるかという問題に移行した」
「最新のインフレデータは良いニュース。予想よりも下押し圧力が強いことを示唆」

——–2/14株式・債券・商品————————

日経平均 37703.32▼260.65
豪ASX  7547.735▼55.848
上海総合 —–
英FT   7568.40△56.12
独DAX  16945.48△64.65
NYダウ  38424.27△151.52

日10年債利回り 0.753%△0.025
豪10年債利回り 4.265%△0.093
英10年債利回り 4.044%▼0.106
独10年債利回り 2.337%▼0.057
米02年債利回り 4.5778%▼0.0800
米10年債利回り 4.2554%▼0.0589

NY原油 76.64▼1.23
NY金  2004.30▼2.90

————2/15注目材料—————————-

<国内>
08:50  10-12月期GDP・速報値
13:30  12月鉱工業生産確報
13:30  12月設備稼働率

<海外>
07:00  ブロックRBA総裁、議会証言
09:30  1月豪失業率
09:30  1月豪新規雇用者数
16:00  12月英GDP
16:00  10-12月期英GDP・速報値
16:00  12月英鉱工業生産
16:00  12月英貿易収支
17:00  ラガルドECB総裁、講演
17:30  デコス・スペイン中銀総裁、講演
19:00  12月ユーロ圏貿易収支
21:00  レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
22:00  グリーン英MPC委員、講演
22:15  1月カナダ住宅着工件数
22:30  2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:30  1月米小売売上高
22:30  2月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
22:30  1月米輸入物価指数
22:30  前週分の米新規失業保険申請件数
22:50  マン英MPC委員、講演
23:15  1月米鉱工業生産指数
23:15  1月米設備稼働率
24:00  2月米NAHB住宅市場指数
24:00  12月米企業在庫
27:00  ナーゲル独連銀総裁、講演
27:15  ウォラーFRB理事、講演
27:40  オアRBNZ総裁、講演
30:00  12月対米証券投資動向

————2/15きょうのひとこと———————

きょうは米1月小売売上高に注目です。1月は雇用統計で米雇用情勢が堅調なことを再確認。CPIでインフレ圧力が根強いことも確認しました。なお、雇用統計で賃金の伸びは前年比+4.5%、CPIは前年比+3.1%。つまり、米国ではうらやましいことに賃金上昇率が物価上昇率を上回っています(実質賃金がプラスの状態)。これが米国の個人消費が強い大きな理由なのでしょう。そうした中、きょうの小売統計で個人消費が堅調なことがあらためて確認できれば、もはや利下げどころじゃないという見方がさらに強まりそうです。米1月小売売上高の市場予想は前月比-0.2%ですが、これは12月(前月)が+0.6%と非常に高い伸びだったことなどが影響していると見られます。それでも、自動車・ガソリン・建材・外食を除いたいわゆる「コア売上高」は1月も前月比+0.2%と堅調を維持すると予想されています。今夜の米小売売上高では、GDPの算出に用いられる「コア売上高」の結果にも注目しましょう。

本日もよろしくお願いします。