昨日のドル円相場ときょうのひとこと(2/1木 )
FOMC利上げバイアス撤回も早期利下げには距離 それでも市場は3月利下げ5割、5月利下げ9割見込む 経済指標に一喜一憂する展開続く
————-1/31ドル円相場————————
FOMC前に米指標でドル軟化 FOMC後は146.011まで下落したのち持ち直す
OP147.551 HI147.896 LO146.011 CL146.952
———-1/31主な出来事—————————-
08:30 日銀1月金融政策決定会合の主な意見
「物価安定目標の達成が現実味を帯びてもきているため、出口についての議論を本格化させていくことが必要である」
「マイナス金利解除を含めた政策修正の要件は満たされつつある」
09:30 オーストラリア10-12月期CPI(前年比) +4.1%
前回+5.4%
予想+4.3%
09:30 オーストラリア12月CPI(前年比) +3.4%
前回+4.3%
予想+3.7%
16:00 ドイツ12月小売売上高(前月比) -1.6%
前回-2.5%(-0.8%)
予想+0.6%
17:55 ドイツ1月失業者数(前月比) -0.2万人
前回+0.50万人(0.20万人)
予想+1.10万人
17:55 ドイツ1月失業率 5.8%
前回5.9%(5.8%)
予想5.9%
22:00 ドイツ1月CPI・速報値(前年比) +2.9%
前回+3.7%
予想+3.0%
22:15 アメリカ1月ADP雇用統計(前月比) +10.7万人
前回+16.4万人(15.8万人)
予想+14.5万人
22:30 カナダ11月GDP(前月比) +0.2%
前回0.0%
予想+0.1%
22:30 アメリカ10-12月期雇用コスト指数(前期比) +0.9%
前回+1.1%
予想+1.0%
23:45 アメリカ1月シカゴPMI 46.0
前回46.9(47.2)
予想48.0
28:00 FOMC、政策金利を5.25-5.50%に維持 引き締めバイアスを撤回
「政策金利に対するいかなる調整も、委員会はそれを検討する上で、今後入手するデータや変化する見通し、リスクのバランスを慎重に見極める」
28:30 パウエルFRB議長会見
「政策金利はピークに達している公算」
「年内の利下げが適切となる可能性高い」
「利上げが可能な段階に到達するには、インフレが持続的に低下しているとの確認が必要」
「労働市場が力強く経済が健全という基本シナリオの下、利下げのタイミングについて慎重になれる」
「3月利下げは基本シナリオではない」
——–1/31株式・債券・商品————————
日経平均 36286.71△220.85
豪ASX 7680.718△80.524
上海総合 2788.548▼41.979
英FT 7630.57▲35.74
独DAX 16903.76▼68.58
NYダウ 38150.30▼317.01
日10年債利回り 0.732%△0.015
豪10年債利回り 4.011%▼0.128
英10年債利回り 3.794%▼0.106
独10年債利回り 2.166%▼0.102
米02年債利回り 4.2067%▼0.1278
米10年債利回り 3.9124%▼0.1195
NY原油 75.85▼1.97
NY金 2067.40△16.50
————2/1注目材料—————————-
<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
<海外>
09:30 10-12月期豪輸入物価指数
09:30 12月豪住宅建設許可件数
10:45 1月財新中国製造業PMI
16:00 1月トルコ製造業PMI
17:30 スウェーデン中銀政策金利
17:30 1月スイス製造業PMI
17:50 1月仏製造業PMI改定値
17:55 1月独製造業PMI改定値
18:00 1月ユーロ圏製造業PMI改定値
18:15 センテノ・ポルトガル中銀総裁、演
18:30 1月英製造業PMI改定値
19:00 1月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
19:00 12月ユーロ圏失業率
20:30 レーンECB専務理事講演
21:00 BOE政策金利
21:00 BOE議事録
21:00 BOE金融政策報告書
21:30 ベイリーBOE総裁記者会見
21:30 1月米チャレンジャー人員削減数
22:30 10-12月期米非農業部門労働生産性・速報値
22:30 10-12月期米単位労働コスト・速報値
22:30 前週分の米新規失業保険申請件数
23:45 1月米製造業PMI改定値
24:00 1月米ISM製造業景況指数
24:00 12月米建設支出
24:00 1月メキシコ製造業PMI
—– EU特別首脳会議(ブリュッセル)
————2/1きょうのひとこと———————
FOMCは声明の「追加引き締めの程度を決めるにあたって」の文言を削除し「金利の調整を検討する上で」に書き換えました。つまり利上げバイアス(スタンス)の撤回で、次の一手は利下げとなる可能性が高いことを示唆しました。一方で、「インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信を強めるまで、誘導目標レンジの引き下げが適切になるとはみていない」として早期利下げには否定的な見方も示しています。とはいえ、1月FOMCを終えた米金利先物は3月利下げを50%あまり織り込んだ水準で、5月利下げに至っては90%以上の可能性を織り込んでいます。利下げを巡るFRBと市場の見方に齟齬がある状態にあまり変化はありません。物価や雇用に関する経済指標に一喜一憂して利下げの織り込みが上下するとともにドルが上げ下げしやすい市場環境が続くのでしょう。
本日もよろしくお願いします。