総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(1/30火 )

米経済状況は「もはや利上げ不要」も「早期利下げ正当化せず」の様相 FOMC巡る市場の評価がカギ

————-1/29ドル円相場————————

ECBの利下げ観測と米政府の借入減少見通しで米金利低下・ドル安 147.257まで下落

OP148.089 HI148.338  LO147.257 CL147.501

———-1/29主な出来事—————————-

28日付仏紙 ビルロワドガロー仏中銀総裁
「(利下げについて)今後の政策会合は全てがオープンだ」

11:00 香港高裁、恒大集団に清算命令

16:48 デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁
「ECBはデータ次第であり、利下げのスケジュールなどはない」
「ECBの利下げはインフレの展開次第」

18:09 センテノ・ポルトガル中銀総裁
「物価を押し上げたほぼすべての要因が消失した」
「遅かれ早かれ利下げを開始するべきだが、突然の動きは避けるべきだ」

29:00 米財務省、1-3月期借入額見通しを8160億ドルから7600億ドルに下方修正

——–1/29株式・債券・商品————————

日経平均 36026.94△275.87
豪ASX  7578.445△23.082
上海総合 2883.356▼26.867
英FT   7632.74▼2.35
独DAX  16941.71▼19.68
NYダウ  38333.45△222.08

日10年債利回り 0.723%△0.006
豪10年債利回り 4.215%▼0.026
英10年債利回り 3.876%▼0.088
独10年債利回り 2.235%▼0.064
米02年債利回り 4.3180%▼0.0433
米10年債利回り 4.0740%▼0.0653

NY原油 76.78▼1.08
NY金  2025.40△8.10

————1/30注目材料—————————-

<国内>
08:30  12月完全失業率

<海外>
09:30  12月豪小売売上高
15:30  10-12月期仏GDP・速報値
18:00  10-12月期独GDP・速報値
18:00  ブイチッチ・クロアチア中銀総裁/レーンECB専務理事、講演
18:30  12月英消費者信用残高
18:30  12月英マネーサプライM4
19:00  10-12月期ユーロ圏GDP・速報値
21:00  10-12月期メキシコGDP・速報値
21:30  バスレ・スロベニア中銀総裁、講演
23:00  11月米住宅価格指数
23:00  11月米ケース・シラー住宅価格指数
24:00  12月米JOLTS求人件数
24:00  1月米消費者信頼感指数
24:30  ナーゲル独連銀総裁、講演

————1/30きょうのひとこと———————

きょうからFOMCです。とはいえ、焦点は今回の決定ではなく次回3月に利下げに踏み切るのかどうかです。言い換えれば、今回の声明とパウエル議長の会見から次回の利下げの気配が感じられるかどうかでしょう。米国では、PCEデフレーターがFOMCの12月時点の予想より早いペースで鈍化している一方、失業率については予想ほど上昇していません。つまり、インフレは沈静化しつつあるが雇用は減速していないという、ある意味で理想的な経済状況です。そう考えると、FOMCが「もはや利上げは不要」との姿勢を示す可能性はあるものの「早期利下げ」に前向きな姿勢を示す公算は小さいのではないでしょうか。さらに言えば、より重要なのは、3月利下げを「五分五分」と見ている市場が今回のFOMCの決定をどう評価するのかという点でしょう。

本日もよろしくお願いします。