総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(1/26金 )

日銀の微弱シグナルがいつしか市場のメインシナリオになってしまう問題について(今日の為替相場とはあまり関係ありません)

————-1/25ドル円相場————————

強い米GDPの発表後に147.946、147.075と乱高下

OP147.414 HI147.946  LO147.075 CL147.666

———-1/25主な出来事—————————

18:00 ドイツ1月IFO企業景況感指数 85.2
前回86.4(86.3)
予想86.7

22:15 ECB,主要政策金利を4.50%に維持
「政策金利が必要な限り十分に制約的な水準に設定されることを確実にする」

22:30 アメリカ10-12月期GDP・速報値(前期比年率) +3.3%
前回+4.9%
予想+2.0%
22:30 アメリカ10-12月期個人消費・速報値(前期比年率) +2.8%
前回+3.1%
予想+2.5%
22:30 アメリカ10-12月期コアPCEデフレーター・速報値(前期比年率) +2.0%
前回+2.0%
予想+2.0%

22:30 アメリカ12月耐久財受注(前月比) 0.0%
前回+5.4%(5.5%)
予想+1.1%
22:30 アメリカ12月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比) +0.6%
前回+0.5%
予想+0.2%

22:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 21.4万件
前回18.7万件(18.9万件)
予想20.0万件

22:45 ラガルドECB総裁記者会見
「ユーロ圏経済は第4四半期に停滞した可能性が高い」
「入手されるデータは短期的に弱さを示唆し続けている」
「経済成長に対するリスクは依然として下方に傾いている」
「金融政策の効果が予想以上に強くなれば、成長率は低下する可能性がある」
「インフレは2024年に緩和すると予想」
「利下げを議論するのは時期尚早だというのが理事会でのコンセンサスだ

24:00 アメリカ12月新築住宅販売件数(年率換算) 66.4万件
前回59.0万件(61.5万件)
予想64.9万件

——–1/25株式・債券・商品————————

日経平均 36236.47△9.99
豪ASX  7555.363△36.174
上海総合 2906.109△85.337
英FT   7529.73△2.06
独DAX  16906.92△17.00
NYダウ  38049.13△242.74

日10年債利回り 0.746%△0.029
豪10年債利回り 4.241%△0.012
英10年債利回り 3.983%▼0.027
独10年債利回り 2.290%▼0.052
米02年債利回り 4.2932%▼0.0866
米10年債利回り 4.1184%▼0.0578

NY原油 77.36△2.27
NY金  2017.80△1.80

————1/26注目材料—————————-

<国内>
08:30  1月東京都区部消費者物価指数
08:50  12月18-19日分の日銀金融政策決定会合議事要旨

<海外> 豪州祝日
09:01  1月英Gfk消費者信頼感指数
16:30  パネッタ伊中銀総裁講演
18:00  シムカス・リトアニア中銀総裁講演
18:30  カザークス・ラトビア中銀総裁/ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演
21:00  12月メキシコ貿易収支
22:30  12月米個人所得
22:30  12月米個人消費支出(PCE)
22:30  12月米PCEデフレーター
24:00  12月米住宅販売保留指数

————1/26きょうのひとこと———————

日銀ウォッチャーとして著名な時事通信の窪園さん(本石町日記さん @hongokucho )はXで、日銀が発したマイナス金利解除のシグナルは微弱であり、「シグナル?考えすぎだよ」と(植田総裁に)言われるリスクは残ると発信しています。投稿では、日銀との対話は「難解な和歌を詠むような」ものともしています。確かに、受け手側の心情次第でいかようにも解釈が可能なのが日銀の発した(かもしれない)シグナルなのでしょう。マイナス金利の解除に前のめりな債券市場の参加者(日銀に金利を長年抑え込まれ続けてきた経緯から期待が先行しがちな人たち)には明確なシグナルに見えてしまうのも仕方がないところです。問題は、人口が少ない債券村でそうした見方が主流となり、それが債券ストラテジストやアナリストを通じて世界中に拡散されてしまうと、いつしかそれが市場のメインシナリオになってしまうことでしょう。ここに、中銀と市場の見方に齟齬が生じる原因があると考えられます。以上、為替相場があまり動きそうにない週末金曜日の与太話でした。

本日もよろしくお願いします。