総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(1/17水 )

ウォラー理事の「前言撤回」? 依然、市場と当局の利下げ見通しに大きな齟齬

————-1/16ドル円相場————————

米利下げ期待が逆流 ウォラーFRB理事の発言で147.314まで上伸

OP145.689 HI147.314  LO145.576 CL147.186

———-1/16主な出来事—————————

16:00 イギリス12月失業率 4.0%
前回4.0%
16:00 イギリス12月失業保険申請件数 1.17万件
前回0.06万件
16:00 イギリス9-11月週平均賃金・除ボーナス(前年比)+6.6%
前回+7.2%
予想+6.6%

16:30 ビルロワドガロー仏中銀総裁
「利下げの時期については言及しない」
「今年の我々の次の行動は利下げ」
「金利は現在よりも高くなるべきではない」

19:00 ドイツ1月ZEW景況感調査 15.2
前回12.8
予想12.0

20:26 ナーゲル独連銀総裁
「利下げについての話は時期尚早だ」
「インフレについてはまだ道半ば、政策判断にはデータを待つ必要」

22:30 カナダ12月消費者物価指数(前年比) +3.4%
前回+3.1%
予想+3.4%

22:30 アメリカ1月ニューヨーク連銀製造業景気指数 -43.7
前回-14.5
予想-5.0

25:04 ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事
「持続可能な2%インフレの達成が射程圏内にあると確信」
「政策の軌道修正(利下げへの転換)は急がず、慎重に調整する必要がある」

——–1/16株式・債券・商品————————

日経平均 35619.18▼282.61
豪ASX  7414.794▼81.472
上海総合 2893.989△7.698
英FT   7558.34▼36.57
独DAX  16571.68▼50.54
NYダウ  37361.12▼288.81

日10年債利回り 0.600%△0.030
豪10年債利回り 4.151%△0.073
英10年債利回り 3.797%▼0.001
独10年債利回り 2.258%△0.025
米02年債利回り 4.2195%△0.0754
米10年債利回り 4.0581%△0.1229

NY原油 72.40▼0.56
NY金  2030.20▼20.00

————1/17注目材料—————————-

<国内>
特になし

<海外>
11:00  10-12月期中国GDP
11:00  12月中国鉱工業生産
11:00  12月中国小売売上高
16:00  12月英消費者物価指数
23:00  チポローネECB専務理事、講演
17:35  バスレ・スロベニア中銀総裁、講演
18:15  シムカス・リトアニア中銀総裁、講演
18:30  ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
19:00  12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・改定値
20:00  11月南アフリカ小売売上高
20:30  ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演
21:15  クノット・オランダ中銀総裁、講演
22:30  11月対カナダ証券投資
22:30  12月米小売売上高
22:30  12月米輸入物価指数
23:00  バーFRB副議長、講演
23:00  ボウマンFRB理事、講演
23:15  12月米鉱工業生産指数
23:15  12月米設備稼働率
24:00  11月米企業在庫
24:00  1月米NAHB住宅市場指数
24:15  ラガルドECB総裁、講演
27:00  米20年債入札
27:30  ナーゲル独連銀総裁、講演
28:00  米地区連銀経済報告(ベージュブック)
29:00  ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演

————1/17きょうのひとこと———————

前回の「数カ月以内の利下げが可能」発言が物議を醸したウォラーFRB理事は昨日、「利下げは急がず、慎重に調整する必要がある」と発言。その真意はともかく、市場はこれを前言撤回と受け止めたようで、金利先物市場では3月利下げの織り込みが3連休前の81%から69%に低下しました。それでも今年6回×25bpの利下げ見通しは変わらず。対するFRBの利下げ見通しは年3回×25bp。市場と当局の見通しに大きな食い違いがあるため、FOMCが近づくにつれて金利や為替の動きが不安定になりやすいのでしょう。

本日もよろしくお願いします。