総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(1/12金 )

CPI上振れでも根強い米利下げ期待がドルの重し 一方、日銀利上げ期待の低下は円の重しに

————-1/11ドル円相場————————

米CPI上振れで1カ月ぶりに146.416まで上昇も、利下げ観測根強く米金利低下で失速

OP145.624 HI146.416  LO144.987 CL145.297

———-1/11主な出来事—————————

09:30 オーストラリア11月貿易収支 +114.37億豪ドル
前回+71.29億豪ドル(76.60億豪ドル)
予想+75.00億豪ドル

14:00 日銀支店長会議の報告
「昨年よりも幾分早いタイミングで賃上げ機運が醸成されつつある」
「賃上げの広がりや程度などについては不確実性が高いとの報告が多かった」

22:30 アメリカ12月消費者物価指数(前月比) +0.3%
前回+0.1%
予想+0.2%
22:30 アメリカ12月消費者物価指数(前年比) +3.4%
前回+3.1%
予想+3.2%
22:30 アメリカ12月消費者物価指数・コア(前年比) +3.9%
前回+4.0%
予想+3.8%

22:30 アメリカ新規失業保険申請件数 20.2万件
20.2万件(20.3万件)
予想21.0万件

25:56 メスター米クリーブランド連銀総裁
「12月CPIの結果は我々の仕事がまだ終わっていないことを示唆」
「今年は2%の目標に届かないだろう」
「3月は利下げには早すぎる」

27:29 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「インフレ率が2%に向けて軌道に乗れば利下げに前向きになる」
「本日の米CPIはほぼ予想通りであり、全体としては緩やかな推移を示唆」

28:56 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「我々はインフレの最も困難で最悪の時期を乗り越えたと思う」
「2025年のユーロ圏インフレ率は1.9%を見込む」
「ECBはピーク金利にある可能性が高い」
「インフレ経路がデータで確認されれば利下げを開始できる」

——–1/11株式・債券・商品————————

日経平均 35049.86△608.14
豪ASX  7506.026△37.567
上海総合 2886.650△8.948
英FT   7576.59▼75.17
独DAX  16547.03▼142.78
NYダウ  37711.02△15.29

日10年債利回り 0.603%△0.017
豪10年債利回り 4.107%▼0.011
英10年債利回り 3.842%△0.023
独10年債利回り 2.236%△0.025
米02年債利回り 4.2451%▼0.1130
米10年債利回り 3.9658%▼0.0625

NY原油 72.07△0.65
NY金  2019.20▼8.60

————1/12注目材料—————————-

<国内>
08:50  11月経常収支/貿易収支
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
10:30  12月中国消費者物価指数
10:30  12月中国生産者物価指数
—–   12月中国貿易収支
16:00  11月英GDP
16:00  11月英鉱工業生産指数
16:00  11月英貿易収支
16:00  11月トルコ経常収支
16:45  12月仏消費者物価指数・改定値
21:30  レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
22:30  12月米生産者物価指数
24:00  カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演

————1/12きょうのひとこと———————

昨日の米12月CPIは予想を上回る伸びとなりました。しかし、NY市場が終わってみれば米金利先物が織り込む3月利下げの確率は前日より高い75%前後へと上昇しています。これが市場の利下げ期待の強さを物語っているのだとすれば、ドルはこの先当面上値の重い展開になりそうです。もっとも、足元で円を買う理由は乏しく、ドル/円が一気に値を崩して下落する可能性は低そうです。昨日の日銀支店長会議の報告からもマイナス金利解除を急ぐ雰囲気は感じられませんでした。今朝は共同通信が、日銀は1月会合で今年のインフレ見通しを下方修正する方向で議論すると報じています。

本日もよろしくお願いします。