総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(1/3水 )

新年入りと同時に米利下げトレードの巻き戻し ISM、JOLTS、雇用統計が早期利下げを正当化せずとの警戒感も

————-1/2ドル円相場————————

能登地震を受けた円売りと米金利上昇によるドル買いで142.212まで上昇

OP140.849 HI142.212  LO140.795 CL141.993

———-1/2主な出来事—————————

10:45 中国12月財新製造業PMI 50.8
前回50.7
予想50.3

17:50 フランス12月製造業PMI・改定値 42.1
前回42.0
予想42.0

17:55 ドイツ12月製造業PMI・改定値 43.3
前回43.1
予想43.1

18:00 ユーロ圏12月製造業PMI・改定値 44.4
前回44.2
予想44.2

18:30 イギリス12月製造業PMI・改定値 46.2
前回46.4
予想46.4

23:45 アメリカ12月製造業PMI・改定値 47.9
前回48.2
予想48.4

24:00 アメリカ11月建設支出(前月比) +0.4%
前回+0.6%(1.2%)
予想+0.6%

——–1/2株式・債券・商品————————

日経平均 —–
豪ASX  7627.788△36.970
上海総合 2962.276▼12.659
英FT   7721.52▼11.72
独DAX  16769.36△17.72
NYダウ  37715.04△25.20

日10年債利回り —–
豪10年債利回り 3.999%△0.044
英10年債利回り 3.638%△0.101
独10年債利回り 2.068%△0.043
米02年債利回り 4.3201%△0.0702
米10年債利回り 3.9294%△0.0503

NY原油 70.38▼1.27
NY金  2073.40△1.60

————1/3注目材料—————————-

<国内>
特になし

<海外>
16:00 12月トルコ消費者物価指数
17:30 12月スイス製造業PMI
17:55 12月独失業率
17:55 12月独失業者数
22:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
24:00 12月米ISM製造業景況指数
24:00 11月米JOLTS求人件数
28:00 FOMC議事録(12月12-13日分)

————1/3きょうのひとこと———————

新年初取引となった2日の外為市場では、1日に能登地方で起きた大地震によって日銀が大規模緩和を維持する公算が高まったとの見方から円売りが先行。NY市場に入ると利下げ観測は行き過ぎとばかりに米金利が上昇する中、ハイテク株安も相まってドル買いが優勢となりました。最終的にドル円は大きめに上昇しましたが、クロス円は下げに転じる、もしくは上げ幅をほぼ失うという展開でした。大地震という想定外の要素があった円はともかく、ドルについては昨年末に広がった早期利下げ観測が新年入りと同時に後退する形で上昇しました。今夜の米12月ISM製造業景況指数や米11月JOLTS求人件数が早期利下げを正当化しない強めの結果になるのではないかとの警戒感が利下げトレード(米債買い=金利低下、ドル売り、株買い)の巻き戻しを誘ったとの見方も出ています。今夜はISMやJOLTS以外にも、FOMC議事録や今年のFOMC投票権を手にしたバーキン米リッチモンド連銀総裁の講演が予定されています。ドルは明後日の米12月雇用統計までイベント睨み・イベント次第の相場展開となりそうです。

能登地震の被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。本年もよろしくお願いします。