総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/20水 )

日銀緩和維持の円安、米利下げ観測のドル安 クリスマスラリーの株高でクロス円上昇

————-12/19ドル円相場————————

不動の日銀に円売り強まり144.951まで上昇

OP142.748 HI144.951  LO142.242 CL143.844

———-12/19主な出来事—————————

09:30 RBA議事録
「(利上げを検討したが)リスクのバランスをどう取るのが最善かを判断するために、さらなるデータを待つ価値は十分あるとの認識でメンバーは一致」
「さらなる金融引き締めが必要かどうかは、今後発表されるデータで経済見通しとリスク評価がどのように変化するか次第だという点でメンバーは一致」
「政策委員会はインフレ率を目標に戻す決意を堅持し、そのために必要な措置を講じていく」

16:22 ビルロワドガロー仏中銀総裁
「早すぎる利下げは、インフレが再発する危険性がある」
「政策金利はしばらく高止まりした後、24年のある時点で引き下げられる」
「遅くとも25年までにインフレ率を2%に戻す。これは予想ではなく約束」

11:49 日銀、金融政策の現状維持を決定
「内外の経済や金融市場を巡る不確実性がきわめて高い中、経済・物価・金融情勢に応じて機動的に対応しつつ、粘り強く金融緩和を継続していくことで賃金の上昇を伴う形で、2%の『物価安定の目標』を持続的・安定的に実現することを目指していく」

15:30 植田日銀総裁
「基調的な物価上昇率、2%に向け上昇する確度高まっている」
「物価安定目標を十分な確度をもって見通せる段階にはない」
「確度は上がっているが閾値に達するにはもう少し情報見たい」
「賃金から物価への波及、サービス価格への動向を見たい」
「チャレンジング発言、仕事の取組み姿勢一般に対するもの」

19:00 ユーロ圏11月消費者物価指数・改定値(前年比) +2.4%
前回+2.4%
予想+2.4%

22:30 カナダ11月消費者物価指数(前年比) +3.1%
前回+3.1%
予想+2.9%

22:30 アメリカ11月住宅着工件数(年率換算) 156.0万件
前回137.2万件(135.9万件)
予想136.0万件

24:26 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「(利下げの可能性について)予想通りインフレ率が低下すればFRBは適切に対応する」

27:24 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「FRBは驚異的な前進を遂げたものの、インフレはまだ続くだろう」
「労働市場の逼迫は今後も続くと予想」
「政策には毅然とした態度が必要」

——–12/19株式・債券・商品————————

日経平均 33219.39△460.41
豪ASX  7489.071△62.713
上海総合 2932.391△1.587
英FT   7638.03△23.55
独DAX  16744.41△93.86
NYダウ  37557.92△251.90

日10年債利回り 0.632%▼0.048
豪10年債利回り 4.111%△0.054
英10年債利回り 3.652%▼0.043
独10年債利回り 2.016%▼0.063
米02年債利回り 4.4394%▼0.0070
米10年債利回り 3.9313%▼0.0001

NY原油 73.94△0.97
NY金  2038.40△12.10

————12/20注目材料—————————-

<国内>
08:50  11月貿易統計(通関ベース)

<海外>
08:00  グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演
16:00  11月独生産者物価指数
16:00  1月独Gfk消費者信頼感指数
16:00  11月英消費者物価指数
16:00  11月英小売物価指数
18:00  10月ユーロ圏経常収支
19:00  10月ユーロ圏建設支出
22:30  7-9月期米経常収支
23:00  レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
24:00  12月ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値
24:00  11月米中古住宅販売件数
24:00  12月米消費者信頼感指数
24:30  EIA週間原油在庫統計
27:00  米20年債入札

————12/20きょうのひとこと———————

日銀は出口の「で」の字も感じさせない不動っぷりで、円買い勢力を一蹴。ドル円もさることながらクロス円の上昇は圧巻でした。FRBの利下げ観測は根強くドルは売りが優勢。米利下げ観測を受けたクリスマスラリーで株が強い足元の市場環境を踏まえると、円安・ドル安の流れでクロス円が強い地合いが続きそうです。

本日もよろしくお願いします。