総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/19火 )

日銀が「なにか」すれば円高、「なにも」しなければ円安 市場の警戒感高まる

————-12/18ドル円相場————————

日銀前に円売り主導で143.155まで上昇

OP142.022 HI143.155  LO142.020 CL142.805

———-12/18主な出来事—————————

18:00 ドイツ12月IFO企業景況感指数 86.4
前回87.3
予想87.7

20:00 メスター米クリーブランド連銀総裁
「(市場の利下げ観測について)少し先走っている」

20:14 日本製鉄、USスチールを2兆円で買収

23:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁総裁
「(FOMCに対する市場の反応に)困惑している」

24:00 アメリカ12月NAHB住宅市場指数 37
前回34
予想37

24:00 ウンシュ・ベルギー中銀総裁
「ユーロ圏の20カ国で賃金上昇率が5%を上回っている」
「(利下げを議論する前に)賃金が2%のインフレ目標に構造的に相容れる水準へと移行する明確な示唆が必要だ」

——–12/18株式・債券・商品————————

日経平均 32758.98▲211.57
豪ASX  7426.357▼16.333
上海総合 2930.804▼11.753
英FT   7614.48△38.12
独DAX  16650.55▼100.89
NYダウ  37306.02△0.86

日10年債利回り 0.680%▼0.016
豪10年債利回り 4.057%▼0.082
英10年債利回り 3.695%△0.008
独10年債利回り 2.079%△0.062
米02年債利回り 4.4463%△0.0036
米10年債利回り 3.9314%△0.0204

NY原油 72.47△1.04
NY金  2040.50△4.80

————12/19注目材料—————————-

<国内>
—–  日銀金融政策決定会合
15:30  植田日銀総裁記者会見
—–  12月月例経済報告

<海外>
06:45 11月NZ貿易収支
09:00 12月ANZ企業信頼感
09:30 RBA議事要旨
17:00 シムカス・リトアニア中銀総裁、講演
18:00 カジミール・スロバキア中銀総裁、講演
19:00 ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演
19:00 11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・改定値
22:00 ブリーデン英中銀(BOE)副総裁、講演
22:30 11月カナダ消費者物価指数
22:30 11月米住宅着工件数
22:30 11月米建設許可件数
23:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
26:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
30:00 10月対米証券投資動向

————12/19きょうのひとこと———————

昨日、翌日物のドル円予想変動率(インプライド・ボラティリティ=IV)が35%前後に急上昇しました。先週のFOMC時が24%前後でしたから、市場がきょうの日銀をいかに強く警戒しているかがわかります。市場の見方としては、今回のマイナス金利解除やYCC撤廃はナシ。ただ、解除・撤廃の地ならしはあるかもしれず、地ならしがあれば実質的に解除・撤廃したのと同じこと、といったところでしょうか。日銀が「なにか」すれば円高、「なにも」しなければ円安、それもそれぞれ数円単位(数銭ではなく)で反応する可能性があるという警戒感が高まっています。

本日もよろしくお願いします。