総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/15金 )

FRBハトに豹変、ECB・BOEは中立もFRB対比でタカ いよいよ来週はBOJ(日銀)の出番

————-12/14ドル円相場————————

FOMC後のドル売り継続 米10年金利4%割れで140.957まで下落 米小売で持ち直すもユーロ、ポンドの上昇でドルの上値限定

OP142.780 HI142.907  LO140.957 CL141.910

———-12/14主な出来事—————————

09:30 オーストラリア11月新規雇用者数 +6.15万人
前回+5.50万人(4.27万人)
予想+1.10万人
09:30 オーストラリア11月失業率 3.9%
前回3.7%(3.8%)
予想3.8%

21:00 BOE、政策金利を5.25%に維持
「金融政策は長期にわたり制約的である必要がある」
「インフレ圧力がさらに持続する証拠があれば一段の引き締めが必要になる」
21:00 BOE議事録
「6対3で据え置きを決定(3人は25bp利上げを支持)」

22:15 ECB、主要政策金利を4.75%に維持
「基調インフレは一段と緩和した」
「主に単位労働コストの大幅な伸びにより、域内の物価圧力は依然として高い」
「金利は必要な限り、十分に制約的な水準に設定される」

22:30 ラガルドECB総裁
「インフレは2024年にさらに緩やかに鈍化する見通し」
「決して警戒を緩めてはならない」
「利下げについては全く議論しなかった」

22:30 アメリカ11月小売売上高(前月比) +0.3%
前回-0.1%(-0.2%)
予想-0.1%
22:30 アメリカ11月小売売上高・除自動車(前月比) +0.2%
前回+0.1%(0.0%)
予想-0.1%

22:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 20.2万件
前回22.0万件(22.1万件)
予想22.0万件

——–12/14株式・債券・商品————————

日経平均 32686.25▼240.10
豪ASX  7377.856△120.068
上海総合 2958.986▼9.774
英FT   7648.98△100.54
独DAX  16752.23▼13.82
NYダウ  37248.35△158.11

日10年債利回り 0.674%▼0.020
豪10年債利回り 4.133%▼0.154
英10年債利回り 3.789%▼0.041
独10年債利回り 2.119%▼0.054
米02年債利回り 4.3882%▼0.0383
米10年債利回り 3.9208%▼0.0957

NY原油 71.58△2.11
NY金  2044.90△47.60

————12/15注目材料—————————-

<国内>
特になし

<海外>
09:01  12月英Gfk消費者信頼感指数
11:00  11月中国鉱工業生産
11:00  11月中国小売売上高
16:45  11月仏消費者物価指数・改定値
17:15  12月仏製造業PMI・速報値
17:15  12月仏サービス業PMI・速報値
17:30  12月独製造業PMI・速報値
17:30  12月独サービス業PMI・速報値
18:00  12月ユーロ圏製造業PMI・速報値
18:00  12月ユーロ圏サービス業PMI・速報値
18:00  ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
18:30  12月英製造業PMI・速報値
18:30  12月英サービス業PMI・速報値
19:00  10月ユーロ圏貿易収支
19:00  ラムスデンBOE副総裁、講演
20:00  センテノ・ポルトガル中銀総裁、記者会見
22:15  11月カナダ住宅着工件数
22:30  10月対カナダ証券投資
22:30  12月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:15  11月米鉱工業生産
23:15  11月米設備稼働率
23:45  12月米製造業PMI・速報値
23:45  12月米サービス業PMI・速報値
26:25  マックレム・カナダ中銀総裁、講演
30:00  10月対米証券投資動向

————12/15きょうのひとこと———————

FRB(FOMC)は一昨日ハトに豹変、昨日のECBとBOEは中立でしたがFRBとの対比でタカっぽく映りました。さて、来週は我らがBOJの出番です。報道各社が伝えた感触では今回マイナス金利をいきなり解除することはなさそうです。ただ、「必要な時点まで、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和』を継続する」「政策金利については、現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定」などとしているいわゆるフォワードガイダンスを修正してマイナス金利解除・YCC撤廃に向けた地ならしを行うのではないかとの観測がくすぶっています。たとえマイナス金利が解除されるにしても-0.1%が0.0%になるだけで超低金利政策であることに変わりはありませんがそれはそれ。仮に、解除に向けた地ならしがあれば、一時的にFRB、ECB、BOEよりもタカっぽく映るのは避けられないでしょう。ということで、来週19日のBOJが為替市場の今年最後のビッグイベントとあいなります。

本日もよろしくお願いします。