総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/6水 )

求人件数減少で米賃金インフレ収束へ それでも既に利下げを織り込んでいたドルは下がらず

————-12/5ドル円相場————————

JOLTの減少で146.565まで下落もISM上昇で下げ渋る ユーロ安・ドル高の影響もあって147.385まで切り返す

OP147.124 HI147.385  LO146.565 CL147.157

———-12/5主な出来事—————————

08:30 日本11月東京都区部消費者物価指数・除生鮮食(前年比) +2.3%
前回+2.7%
予想+2.4%

10:45 中国11月財新サービス業PMI 51.5
前回50.4
予想50.5

12:30 RBA、政策金利を4.35%に維持
「インフレ率を妥当な期間内に目標に戻すため追加引き締めが必要かは、引き続き経済データとリスク評価の進展次第」
「経済の総供給と総需要との間に一段と持続的なバランスをもたらす上で、金利上昇が効果を発揮している」

15:11 シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事
「追加利上げの可能性は低くなった」

17:55 ドイツ11月サービス業PMI・改定値  49.6
前回48.7
予想48.7

18:00 ユーロ11月サービス業PMI・改定値  48.7
前回48.2
予想48.2

18:30 イギリス11月サービス業PMI・改定値 50.9
前回50.5
予想50.5

24:00 アメリカ10月JOLT求人件数 873.3万件
前回955.3万件(935.0万件)
予想930.0万件

24:00 アメリカ11月ISM非製造業景況指数 52.7
前回51.8
予想52.0

——–12/5株式・債券・商品————————

日経平均 32775.82▼455.45
豪ASX  7061.554▼63.100
上海総合 2972.596▼50.618
英FT   7489.84▼23.12
独DAX  16533.11△128.35
NYダウ  36124.56▼79.88

日10年債利回り 0.670%▼0.027
豪10年債利回り 4.413%▼0.034
英10年債利回り 4.025%▼0.169
独10年債利回り 2.247%▼0.106
米02年債利回り 4.5767%▼0.0585
米10年債利回り 4.1649%▼0.0881

NY原油 72.32▼0.72
NY金  2036.30▼5.90

————12/6注目材料—————————-

<国内>
特になし

<海外>
09:30  7-9月期豪GDP
16:00  10月独製造業新規受注
18:30  11月英建設業PMI
19:00  10月ユーロ圏小売売上高
19:30  BOE金融安定報告書
22:15  11月ADP全米雇用報告
22:30  7-9月期カナダ労働生産性
22:30  10月カナダ貿易収支
22:30  10月米貿易収支
22:30  7-9月期米非農業部門労働生産性・改定値
24:00  カナダ中銀政策金利
24:00  11月カナダIvey購買部協会景気指数
24:30  EIA週間原油在庫統計

————12/6きょうのひとこと———————

米10月JOLT求人件数は2021年3月以来の低水準でした。失業者1人あたりの求人数は1.34件と6カ月連続で減少。依然としてコロナ前(1.2件前後)を大きく上回っていますが、米労働市場の過熱感が薄れてきていることは間違いなさそうで、賃金インフレも収束に向かっているとの受け止め方が広がりました。それでもドルは上昇。それもそのはず、市場はすでに来年3月の利下げ開始を6割強、5月利下げに至っては9割強を織り込んでいます。このままの状態で8日の米11月雇用統計を迎えるとすれば、雇用統計が多少下振れてももはやサプライズになりにくい一方、上振れはサプライズになりやすいでしょう。

本日もよろしくお願いします。