昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/29水 )
ウォラーFRB理事が利下げを示唆 一方ボウマン理事は利上げに言及 いずれにしてもデータ次第で明日のPCEデフレーターに注目が集まる
————-11/28ドル円相場————————
FRB理事の利下げ発言で147.325までドル急落 米2年金利が15bp低下
OP148.582 HI148.827 LO147.325 CL147.451
———-11/28主な出来事—————————
09:30 オーストラリア10月小売売上高(前月比) -0.2%
前回+0.9%
予想+0.1%
10:18 ブロックRBA総裁
「需要が予想よりやや強く、インフレ圧力が高止まりする要因になっている」
「特にサービス分野のインフレにかなりの粘着性がある」
22:25 ハスケル英中銀金融政策委員会(MPC)委員
「労働市場の逼迫がインフレ圧力を与え続けている」
「現在の見通しでは、近い将来に金利が緩和される余地は示唆されていない」
「金利は多くの人が予想しているよりも長く、高く維持される必要があるだろう」
24:00 アメリカ11月消費者信頼感指数 102.0
前回102.6(99.1)
予想101.0
24:12 ウォラーFRB理事
「政策が好位置にあるとの確信を強めている」
「インフレ率は依然として高すぎ、減速が持続するかどうかを判断するには時期尚早」
「インフレ率がさらに数カ月間低下し続ければ、政策金利を引き下げる根拠は十分にある」
24:13 グールズビー米シカゴ連銀総裁
「全体としてインフレに関しては良好な進展が見られた」
24:49 ボウマンFRB理事
「インフレ率の低下が停滞した場合には利上げを支持する」
——–11/28株式・債券・商品————————
日経平均 33408.39▼39.28
豪ASX 7015.218△27.576
上海総合 3038.554△6.854
英FT 7455.24▼5.46
独DAX 15992.67△26.30
NYダウ 35416.98△83.51
日10年債利回り 0.758%▼0.020
豪10年債利回り 4.497%▼0.070
英10年債利回り 4.174%▼0.038
独10年債利回り 2.497%▼0.052
米02年債利回り 4.7342%▼0.1538
米10年債利回り 4.3207%▼0.0659
NY原油 76.41△1.55
NY金 2040.00△27.60
————11/29注目材料—————————-
<国内>
10:30 安達日銀審議委員、あいさつ
<海外>
07:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演
09:30 10月豪消費者物価指数
10:00 RBNZ政策金利
16:00 10月独輸入物価指数
16:00 10月トルコ貿易収支
16:00 7-9月期スウェーデンGDP
18:30 10月英消費者信用残高
18:30 10月英マネーサプライM4
22:00 11月独消費者物価指数・速報値
22:30 7-9月期カナダ経常収支
22:30 10月米卸売在庫
22:30 7-9月期米GDP・改定値
22:30 7-9月期米個人消費・改定値
22:30 7-9月期米コアPCEデフレーター・改定値
24:05 ベイリーBOE総裁、講演
24:30 EIA週間原油在庫統計
27:45 メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
28:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
————11/29きょうのひとこと———————
ドル円は、下値ポイントとして意識されていた21日安値の147.15を先ほど下抜けました。146円台に差し込めば9月12日以来、3カ月半ぶりとなります。このドル安・円高の背景はご承知の通り米利下げ観測です。昨日は、ウォラーFRB理事が数か月後の利下げの可能性に言及したことで2年金利が15bp低下しました。一方で、ボウマン理事は追加利上げの可能性を示しましたが全く無視されました。ウォラー理事の利下げ発言にしても、ボウマン理事の利上げ発言にしても「インフレ動向次第では」との前置きが付いており、結局のところデータ次第というFRBの姿勢には変化はありません。まずは、明日30日に発表される米10月PCEデフレーター(FRBがインフレ目標に据える指標です)に注目です。
本日もよろしくお願いします。