昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/10金 )
環境が違えば市場の受け止め方も違うFRB議長発言 昨日は「慎重に進める」より「躊躇しない」に焦点
————-11/9ドル円相場————————
前日までの円安に代わりドル高主導で151.389まで上昇 FRB議長の追加利上げ「躊躇しない」発言で
OP150.911 HI151.389 LO150.766 CL151.355
———-11/9主な出来事—————————
08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(10月30-31日分)
「物価目標実現を十分な確度持って見通せる状況になお至っていない、粘り強く金融緩和継続必要」
「今後の賃上げ動向や賃金・物価の好循環を双方向からしっかり確認していく必要」
「2%目標にはまだ距離、YCCは運用修正しつつも枠組みは維持すべき」
08:50 日本 9月国際収支・経常収支 +2兆7236億円
前回+2兆2797億円(2兆1420億円)
予想+3兆0000億円
08:50 日本 9月国際収支・貿易収支 +3412億円
前回-7495億円
予想+2445億円
10:30 中国 10月消費者物価指数(前年比) -0.2%
前回0.0%
予想-0.1%
10:30 中国 10月生産者物価指数(前年比) -2.6%
前回-2.5%
予想-2.7%
17:35 植田日銀総裁
「基調的な物価上昇率はなお2%をやや下回る」
「超緩和政策の解除は深刻な課題」
「中銀は利上げには注意深く動く」
18:05 ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミスト
「インフレ率を下げるために、英国の金融政策は引き締めを維持する必要がある」
22:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 21.7万件
前回21.7万件(22.0万人)
予想21.8万件
27:00 米30年債入札、応札倍率2.24倍
前回2.35倍
28:00 パウエルFRB議長
「十分な引き締めを行ったと確信していない」
「さらなる引き締めが適切になれば躊躇しない」
「しかし、引き締め過ぎるリスクにも対応できるよう慎重に行動」
——–11/9株式・債券・商品————————
日経平均 32646.46△479.98
豪ASX 7014.896△19.449
上海総合 3053.279△0.906
英FT 7455.67△53.95
独DAX 15352.54△122.94
NYダウ 33891.94▼220.33
日10年債利回り 0.838%▼0.019
豪10年債利回り 4.529%▼0.052
英10年債利回り 4.273%△0.033
独10年債利回り 2.647%△0.030
米02年債利回り 5.0202%△0.0881
米10年債利回り 4.6241%△0.1316
NY原油 75.74△0.41
NY金 1969.80△12.00
————11/10注目材料—————————-
<国内>
特になし
<海外>
09:30 RBA四半期金融政策報告
16:00 9月英GDP
16:00 7-9月期英GDP速報値
16:00 9月英鉱工業生産
16:00 9月英製造業生産高
16:00 9月英貿易収支
16:00 10月ノルウェー消費者物価指数
16:00 9月トルコ失業率
16:00 9月トルコ鉱工業生産
17:30 7-9月期香港GDP確定値
21:00 9月メキシコ鉱工業生産
21:30 ローガン米ダラス連銀総裁、講演
21:30 ラガルドECB総裁、講演
23:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
24:00 11月米ミシガン大消費者態度指数・速報値
24:20 ナーゲル独連銀総裁、講演
————11/10きょうのひとこと———————
注目が集まったパウエルFRB議長の発言は、FOMC会見時のものと大差ない内容でしたが、市場の受け止め方は180度違ったものになりました。市場環境が違えば受け止め方も変わるということでしょう。市場環境で最も大きく違ったのは米長期金利の水準です。FOMC時は5%弱でしたが昨日は4.5%付近。10年金利が5%付近にある時は「慎重に進める」がフォーカスされハト派発言と受け止められましたが、4.5%付近(昨日)では「躊躇しない」に焦点が当たりタカ派と受け止められました。結局のところFOMCの姿勢は「データ次第」なので、市場では利上げの織り込みも利上げ休止の織り込みも100%にはなりにくいのでしょう。
本日もよろしくお願いします。