総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/9木 )

米金利低下でも「いいとこ取り」の円売り 介入警戒感強まるが年初来高値アタックの機運も

————-11/8ドル円相場————————

米金利低下も市場環境の安定で円売り優位 1週間ぶりに151.056まで上昇

OP150.286 HI151.056  LO150.280 CL150.979

———-11/8主な出来事—————————

09:45 植田日銀総裁
「為替はファンダメンタルズに沿って安定的に推移することが望ましい」
「基調的な物価上昇率は、2%までまだ距離がある」
「物価と賃金の循環はまだ少し弱く、現在の緩和政策を維持している」

16:00 ドイツ10月消費者物価指数・改定値(前年比) +3.8%
前回+3.8%
予想+3.8%

18:30 ベイリーBOE総裁
「利下げについて話をするのは本当に早すぎる。その点について議論していないことを我々は非常に明確にしている」

19:00 ユーロ圏9月小売売上高(前月比) -0.3%
前回-1.2%(-0.7%)
予想-0.2%

——–11/8株式・債券・商品————————

日経平均 32166.48▼105.34
豪ASX  6995.447△18.374
上海総合 3052.373▼4.897
英FT   7401.72▼8.32
独DAX  15229.60△76.96
NYダウ  34112.27▼40.33

日10年債利回り 0.857%▼0.027
豪10年債利回り 4.582%▼0.113
英10年債利回り 4.240%▼0.030
独10年債利回り 2.617%▼0.041
米02年債利回り 4.9320%△0.0145
米10年債利回り 4.4925%▼0.0740

NY原油 75.33▼2.04
NY金  1957.80▼15.70

————11/9注目材料—————————-

<国内>
08:50  日銀金融政策決定会合における主な意見(10月30-31日分)
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
08:50  9月経常収支/貿易収支

<海外>
06:45  ジェファーソンFRB副議長、あいさつ
09:01  10月英RICS住宅価格
10:30  10月中国消費者物価指数
10:30  10月中国生産者物価指数
17:00  ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
17:10  レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
17:30  ピル英MPC委員兼チーフエコノミスト、講演
21:00  10月メキシコ消費者物価指数
22:30  米新規失業保険申請件数
23:30  ボスティック米アトランタ連銀総裁/バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
26:00  パエゼ米セントルイス連銀総裁代理、講演
26:30  ラガルドECB総裁、講演
27:00  米30年債入札
28:00  メキシコ中銀政策金利
28:00  パウエルFRB議長、講演
—–  EU財務相理事会

————11/9きょうのひとこと———————

ドル円は居心地が良さそうと思われた150円台前半をあっさり通過。米長期金利は低下が続いていますが、市場はこれを債券市場が落ち着きを取り戻した(ボラティリティが低下した)と捉えて円売りに動いています。政府日銀の円買い介入警戒感がくすぶる151円台はさすがに重そうとは思うものの、米長期金利が低下すれば円売り、上昇すればドル買いという「いいとこ取り」の相場展開だけに、年初来高値(151.71円)の更新が絶対ないとは言い切れなくなってきたのではないでしょうか。

本日もよろしくお願いします。