総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(10/20金 )

150円の防衛ラインに向けて1歩進んで2歩下がる FRB議長講演も突破口にならず

————-10/19ドル円相場————————

パウエル議長発言で149.955まで上昇も、介入警戒感と米株安が重しとなり伸び悩む

OP149.804 HI149.938  LO149.477 CL149.924

———-10/19主な出来事—————————

08:50 日本9月貿易統計(通関ベース) +624億円
前回-9305億円(-9378億円)
予想-4250億円

09:30 オーストラリア9月新規雇用者数 +0.67万人
前回+6.49万人(6.33万人)
予想+2.00万人
09:30 オーストラリア9月失業率  3.6%
前回3.7%
予想3.7%

13:50 神田財務官
「世界経済は、中国減速・ウクライナ・中東情勢など下方リスクが大きい」
「(為替)過度な変動があったら適切に対応する」

21:30 アメリカ新規失業保険申請件数 19.8万件
前回20.9万件(21.1万件)
予想21.2万件

21:30 アメリカ10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 -9.0
前回-13.5
予想-6.6

23:00 アメリカ9月中古住宅販売件数 396万件
前回404万件
予想389万件

25:00 パウエルFRB議長
「FOMCはリスクや累積利上げを踏まえて慎重に進めている」
「インフレは依然として高すぎる、さらなる進展が必要」
「持続的にトレンドを上回る成長を示すさらなる証拠は一段の引き締めを正当化する可能性」
「現在の政策が引き締め過ぎでないことは明らか」

——–10/19株式・債券・商品————————

日経平均 31430.62▼611.63
豪ASX  6981.604▼96.003
上海総合 3005.393▼53.317
英FT   7499.53▼88.47
独DAX  15045.23▼49.68
NYダウ  33414.17▼250.91

日10年債利回り 0.840%△0.031
豪10年債利回り 4.784%△0.134
英10年債利回り 4.673%△0.015
独10年債利回り 2.931%△0.006
米02年債利回り 5.1585%▼0.0640
米10年債利回り 4.9898%△0.0750

NY原油 89.37△1.05
NY金  1980.50△12.20

————10/20日注目材料—————————-

<国内>
08:30  9月全国消費者物価指数
15:35  植田日銀総裁、講演

<海外>
06:30  ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
06:45  9月NZ貿易収支
07:40  ローガン米ダラス連銀総裁、講演
08:01  10月英Gfk消費者信頼感指数
15:00  9月独生産者物価指数
15:00  9月英小売売上高
17:30  9月香港消費者物価指数
21:30  8月カナダ小売売上高
25:15  メスター米クリーブランド連銀総裁、講演

————10/20きょうのひとこと———————

パウエルFRB議長の講演は、ある意味で想定内のタカ/ハト・ミックスでした。FRBの現在のスタンスは「慎重」で、追加利上げが必要になるかもしれないけど、それには「新たな証拠」が必要という内容です。10月31-11月1日の次回FOMCまでに「新たな証拠」は出ないと見られることから利上げ見送りが確実となった一方、12月や来年1月の利上げの目は残ったということになります。結果的にドル円は149.958円までの上昇にとどまり、議長講演は150円越えの突破口にはなりませんでした。政府・日銀の円買い介入(観測)、日銀の政策修正(観測)、中東情勢、米利上げの軌道、と不透明要素が多く、決め打ちが難しいのが足元の市場環境です。

本日もよろしくお願いします。