総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(10/10火 )

有事のドル買いよりも持ち高調整のドル売り優位 パレスチナ情勢見きわめで様子見へ

————-10/9ドル円相場————————

パレスチナ情勢巡りドル高・円高が綱引き その後は米利上げ期待後退でドル安・円高へ

OP149.019 HI149.239  LO148.432 CL148.519

———-10/9主な出来事—————————

10:00 WTIが5%上昇して87ドル台へ-パレスチナ情勢巡る懸念で

15:00 ドイツ8月鉱工業生産(前月比) -0.2%
前回-0.8%(-0.6%)
予想-0.1%

17:14 デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁
「政策金利は、当分現状の水準で推移する見通し」
「今後の政策金利の決定は、データ次第」
「中東の地政学リスクの不透明感を受けた原油価格がリスク要因」

22:04 ローガン米ダラス連銀総裁

「政策金利を設定する際、FRBはここ数カ月で大幅に悪化した金融状況を考慮する必要」
「長期金利の上昇が期間プレミアムの上昇によるものであれば、利上げの必要性は低くなる可能性」

23:32 ネタニヤフ・イスラエル首相
「ガザで地上作戦を開始する以外に選択肢はない」

26:33 ジェファーソンFRB副議長
「利回り上昇の引き締めへの影響に留意」
「リスクバランスが改善する中、FRBは慎重に進むことが可能」

——–10/9株式・債券・商品————————

日経平均 —–
豪ASX  6970.158△15.989
上海総合 3096.922▼13.553
英FT   7492.21▼2.37
独DAX  15128.11▼101.66
NYダウ  33604.65△197.07

日10年債利回り —–
豪10年債利回り 4.519%▼0.021
英10年債利回り 4.476%▼0.097
独10年債利回り 2.772%▼0.112
米02年債利回り —–
米10年債利回り —–

NY原油 86.38△3.59
NY金  1864.30△19.10

————10/10注目材料—————————-

<国内>
08:50  8月経常収支/貿易収支

<海外>
08:01  9月英BRC小売売上高調査
08:30  10月豪ウエストパック消費者信頼感指数
09:30  9月豪NAB企業景況感指数
15:00  9月ノルウェー消費者物価指数
16:00  8月トルコ鉱工業生産
16:00  8月トルコ失業率
22:30  ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
24:15  ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
26:00  米3年債入札
26:00  ウォラーFRB理事、講演
28:00  カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
—–  IMF世界経済見通し
—–  IMF・世銀年次総会(モロッコ・マラケシュ、15日まで)

————10/10きょうのひとこと———————

市場は、パレスチナ情勢を巡り様子見モードのようです。昨日は「有事のドル買い」よりも、むしろ「持ち高調整のドル売り」が優勢でした。ジェファーソンFRB副議長らのハト派発言もありましたが、米株高や豪ドル高の動きを見ると、中東情勢の先行きを強く悲観視している様子は感じられません。このまま、ちょっと規模が大きい中東のイザコザで終わるのか、あるいは米国を巻き込んで「第5次中東戦争」に発展する可能性もあるのか、現時点ではまだ見極めがつきません。とりあえず、一旦ポジションを閉じておこうという投資家心理がドル売りの背景にあるのではないでしょうか。

本日もよろしくお願いします。