総研ブログ

6日のドル円相場ときょうのひとこと(10/9月 )

米雇用統計後の円安・ドル安から一転、イスラエル情勢めぐりドル高・円高の動き

————-10/6ドル円相場————————

米雇用統計で149.523まで上昇もドル買いは失速 ただし、株高受けた円売りで149円台維持

OP148.440 HI149.523  LO148.359 CL149.292

———-10/6主な出来事—————————

08:30 日本8月毎月勤労統計調査-現金給与総額(前年比) +1.1%
前回+1.3%(1.1%)
予想+1.5%

15:00 ドイツ 8月製造業新規受注(前月比) +3.9%
前回-11.7%(-11.3%)
予想+1.8%

21:30 カナダ9月新規雇用者数 +6.38万人
前回+3.99万人
予想+2.00万人
21:30 カナダ9月失業率  5.5%
前回5.6%
予想5.5%

21:30 アメリカ9月非農業部門雇用者数 +33.6万人
前回+18.7万人(22.7万人)
予想+17.0万人
21:30 アメリカ9月失業率 3.8%
前回3.8%
予想3.7%
21:30 アメリカ9月平均時給(前月比) +0.2%
前回+0.2%
予想+0.3%
21:30 アメリカ9月平均時給(前年比) +4.2%
前回+4.3%
予想+4.3%

25:32 バイデン米大統領
「富裕層への更なる減税は米経済が今必要としているものではない」
「私が就任して以来、1390万人の新たな雇用を創出」

28:43 メスター米クリーブランド連銀総裁
「金利はピーク、もしくは非常に近い」
「さらなる金融引き締めはデータ次第」
「雇用統計は引き続き堅調な労働市場を示した」

——–10/6株式・債券・商品————————

日経平均 30994.67▼80.69
豪ASX  6954.169△28.680
上海総合 —–
英FT   7494.58△43.04
独DAX  15229.77△159.55
NYダウ  33407.58△288.01

日10年債利回り 0.805%▼0.007
豪10年債利回り 4.540%▼0.029
英10年債利回り 4.573%△0.032
独10年債利回り 2.884%△0.007
米02年債利回り 5.0813%△0.0630
米10年債利回り 4.8009%△0.0823

NY原油 82.79△0.48
NY金  1845.20△13.40

————10/9注目材料—————————-

<国内>スポーツの日の祝日で休場
特になし

<海外>米債券市場が休場(コロンブスデー)
15:00  8月独鉱工業生産
17:00  デギンドスECB副総裁、講演
17:15  センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
21:00  9月メキシコ消費者物価指数
21:00  デコス・スペイン中銀総裁、講演
22:00  ローガン米ダラス連銀総裁、講演
22:15  バーFRB副議長、講演
26:30  ジェファーソンFRB理事、講演
29:00  マン英MPC委員、講演
—–  IMF・世銀年次総会(モロッコ・マラケシュ、15日まで)

————10/9きょうのひとこと———————

米9月雇用統計は非農業部門雇用者数が大幅増のポジティブサプライズとなりました。一方、平均時給の伸びは予想を下回り、賃金インフレの鈍化を示唆。結果的に市場は、FRBが年内の追加利上げを決断するほどの内容ではなかったと評価した模様です。雇用統計の発表後しばらくすると米長期金利は上げ幅を縮小し、ドルは対円以外で下げに転じました。他方、米金利低下を好感して株価は上昇しており、それにつれてクロス円が強含む展開でした。つまり為替市場は、円安・ドル安の動きです。ところが、翌7日にはイスラエルで、イスラム主義組織ハマスによる大規模攻撃が発生。イスラエルはハマスが支配するパレスチナ・ガザ地区へ報復攻撃を行い、すでに双方で1000人超の犠牲者が出ている模様です。イスラエルとハマスの戦闘は、アメリカとイランの代理戦争との見方もあって、今朝の為替市場では中東情勢を巡る懸念からドル買い・円買いの動きが見られます。いずれにしてもドルと円が同じ方向に動きやすいため、ドル円はそれほど大きな変動は見込まれませんが、クロス円は比較的大きく上下に振らされやすい地合いのため注意が必要でしょう。

本日もよろしくお願いします。