総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(10/4水 )

介入?レートチェック?財務省は「ノーコメント」とコメント 雇用統計までは150円再アタックの機運高まりにくい

————-10/3ドル円相場————————

米JOLT求人の上ブレで1年ぶり高値150.158まで上伸も、直後に一転147.309まで急落

OP149.766 HI150.158  LO147.309 CL149.066

———-10/3主な出来事—————————

09:30 オーストラリア8月住宅建設許可件数 (前月比)+7.0%
前回-8.1%(-7.4%)
予想+2.5%

11:16 鈴木財務相
「(介入について)あくまで水準そのものは判断基準ではない、ボラティリティーが問題」
「為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」
「引き続き高い緊張感もって万全の対応をしてゆく」

12:30 RBA、政策金利を4.10%に維持
「インフレが妥当な期間内で確実に目標に戻るようにするためには、金融政策の幾分かの引き締めが必要になるかもしれないが、それは引き続き経済データとリスクがどのように進展するかによって決まる」

15:40 レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミスト
「賃金からくる物価上昇圧力は残っている」
「インフレは依然目標に達していない、まだやることが残っている」

23:00 アメリカ8月JOLT求人件数 961.0万件
前回882.7万件(892.0万件)
予想880.0万件

——–10/3株式・債券・商品————————

日経平均 31237.94▼521.94
豪ASX  6943.415▼89.792
上海総合 —–
英FT   7470.16▼40.56
独DAX  15085.21▼162.00
NYダウ  33002.38▼430.97

日10年債利回り 0.767%▲0.010
豪10年債利回り 4.540%△0.054
英10年債利回り 4.597%△0..034
独10年債利回り 2.968%△0.045
米02年債利回り 5.1502%△0.0461
米10年債利回り 4.7955%△0.1170

NY原油 89.23△0.41
NY金  1841.50▼5.70

————10/4注目材料—————————-

<国内>
特になし

<海外>
10:00  RBNZ政策金利
16:50  9月仏サービス部門PMI改定値
16:55  9月独サービス部門PMI改定値
17:00  9月ユーロ圏サービス部門PMI改定値
17:00  ラガルドECB総裁、講演
17:30  9月英サービス部門PMI改定値
18:00  8月ユーロ圏小売売上高
18:00  8月ユーロ圏卸売物価指数
19:00  センテノ・ポルトガル中銀総裁、あいさつ
20:40  デギンドスECB副総裁、講演
21:15  9月ADP全米雇用報告
22:45  9月米サービス部門PMI改定値
23:00  9月米ISM非製造業景況指数
23:00  8月米製造業新規受注
23:00  パネッタECB専務理事、講演
23:25  ボウマンFRB理事、講演
23:30  グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演
23:30  EIA週間在庫統計

————10/4きょうのひとこと———————

昨夜のドル円の急落について、財務省幹部は「ノーコメント」とのコメントを発表しています。1分で3円近く急落した動きを見ると介入が行われた可能性が高そうですが、実際のところは月末の「外国為替平衡操作の実施状況(財務省)」を確認するまではわからないのでしょう。一部には、日銀がレートチェックを行ったとの憶測も出ているようです。市場が「介入出るかも」と疑心暗鬼になっているところにレートチェックが入ったことで、必要以上にリアクションが大きくなったとの見方です。お化け屋敷で後ろから「わっ!」とやられた時のリアクションそのものですね。いずれにしても150円の節目付近でこういう動きが見られたことで、市場はこの水準を当局の「防衛ライン」として意識せずにはいられないでしょう。少なくとも明後日の米雇用統計までは150円再アタックの機運は高まりにくいと考えられます。

本日もよろしくお願いします。