総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(10/3火 )

財務相の連日けん制で150円超えの円安を抑制 いつまで効果持続か不明ながらも財務官の沈黙は不気味

————-10/2ドル円相場————————

米政府閉鎖回避と米ISMの上昇で1年ぶり高値149.873までじり高

OP149.475 HI149.873  LO149.363 CL149.862

———-10/2主な出来事—————————

08:50 日銀短観・大企業製造業業況判断 9
前回5
予想6
08:50 日銀短観・大企業非製造業業況判断 27
前回23
予想24

13:00 日銀、残存期間5年超10年以下の国債買い入れオペを4日に追加で実施

16:50 鈴木財務相
「(為替円安)強い緊張感もって市場の動向みている」

18:00 ユーロ圏8月失業率 6.4%
前回6.4%(6.5%)
予想6.4%

23:00 アメリカ9月ISM製造業景況指数  49.0
前回47.6
予想47.7

23:41 ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事
「インフレ率を時宜にかなって目標の2%に戻すには、さらなる利上げが必要になる可能性が高いとの予想を変えていない」
「エネルギー価格の高騰により、ここ数カ月におけるインフレ抑制に向けた進展の一部が損なわれるリスクがくすぶっている」

24:12 マン英中銀金融政策委員会(MPC)委員
「私のストーリーは、内需がより底堅く、物価上昇圧力がより持続するというもので、より制約的な金融政策スタンスが必要になる」

——–10/2株式・債券・商品————————

日経平均 31759.88▼97.74
豪ASX  7033.207▼15.431
上海総合 —–
英FT   7510.72▼97.36
独DAX  15247.21▼139.37
NYダウ  33433.35▼74.15

日10年債利回り 0.777%△0.012
豪10年債利回り —–
英10年債利回り 4.564%△0.127
独10年債利回り 2.922%△0.084
米02年債利回り 5.1041%△0.0626
米10年債利回り 4.67585%△0.1116

NY原油 88.82▼2.08
NY金  1847.20▼22.50

————10/2注目材料—————————-

<国内>
08:50  9月マネタリーベース

<海外>
08:30  メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
09:30  8月豪住宅建設許可件数)
12:30  RBA政策金利
15:00  シムカス・リトアニア中銀総裁、講演
15:10  レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
15:30  9月スイス消費者物価指数
16:00  9月トルコ消費者物価指数
21:00  ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
21:45  ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
23:00  8月米JOLT求人件数

————10/2きょうのひとこと———————

鈴木財務相は昨日も「強い緊張感もって市場の動向を見ている」などと発言して、連日の円安けん制発言を行いました。1ドル150円の節目が迫る中、円安のスピードが緩んでおり、けん制発言が一定の効果を生んでいると見ることもできそうです。ただ、150円を超えれば本当に介入が入るのかどうかを試してみたくなるのが人情。けん制発言だけでいつまでも抑えきれるものではないでしょう。とはいえ、介入の現場で指揮を執る神田財務官の円安けん制が先月20日を最後に聞こえてこないのも不気味と言えば不気味です。日米金利差拡大で1ドル150円を超えそうという「先高感」と、1ドル150円を超えたら円買い介入が入るかもしれないという「警戒感」の綱引きがきょうも続きそうです。

本日もよろしくお願いします。