総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/28木 )

原油高でドル高・円安 円買い介入では原油高もドル高も止められない苦しい状況に

————-9/27ドル円相場————————

米耐久財受注の上振れと原油高を受けた米金利上昇で年初来高値更新

OP148.996 HI149.705  LO148.867 CL149.635

———-9/27主な出来事—————————

08:50 日銀議事要旨
「足もとの物価上昇率は、4月の展望レポートにおける想定よりも上振れているとの認識を共有」
「中心的な物価の見通しは、2023年度は大幅に上振れているが、2024年度と 2025年度は概ね不変であるとの認識を共有」
「何人かの委員は、今回の運用の柔軟化は出口への一歩ではなく、日本銀行が粘り強く金融緩和を進めていく姿勢に変わりはないことを明確に説明していく必要があると指摘」

10:30 オーストラリア8月消費者物価指数(前年比) +5.2%
前回+4.9%
予想+5.2%

21:30 アメリカ8月耐久財受注(前月比) +0.2%
前回-5.2%(-5.6%)
予想-0.5%
21:30 アメリカ8月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比) +0.4%
前回+0.5%(0.1%)
予想+0.1%

23:30 WTI原油が1バレル=93ドル台に上昇、米在庫減少で

25:00 WTI原油が1バレル=94ドル台に続伸

——–9/27株式・債券・商品————————

日経平均 32371.90△56.85
豪ASX  7030.346▼7.846
上海総合 3107.32△5.04
英FT   7593.22▼32.50
独DAX  15217.45▼38.42
NYダウ  33550.27▼68.61

日10年債利回り 0.741% 0.000
豪10年債利回り 4.377%▼0.024
英10年債利回り 4.358%△0.032
独10年債利回り 2.843%△0.035
米02年債利回り 5.1354%△0.0147
米10年債利回り 4.6075%△0.0719

NY原油 93.68△3.29
NY金  1890.90▼28.90

————9/28注目材料—————————-

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
09:00  9月ANZ企業信頼感
10:30  8月豪小売売上高
18:00  9月ユーロ圏経済信頼感指数
18:30  8月南アフリカ卸売物価指数
21:00  9月独消費者物価指数・速報値
21:00  8月メキシコ失業率
21:30  4-6月期米GDP・確定値
21:30  4-6月期米個人消費・確定値
21:30  4-6月期米コアPCEデフレーター
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
22:00  グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演
23:00  ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
23:00  8月米住宅販売保留指数
23:45  グリーン英MPC委員、講演
25:30  デコス・スペイン中銀総裁、講演
26:00  クックFRB理事講演
26:00  米財務省、7年債入札
28:00  メキシコ中銀政策金利
29:00  パウエルFRB議長、講演

————9/28きょうのひとこと———————

昨日は米国の在庫減少をきっかけに原油価格が上昇。NY原油(WTI)は一時94.17ドルまで上昇して昨年8月以来の高値を付けました。原油高は、米国サイドではインフレ懸念による金利上昇要因になります。一方、日本サイドでは輸入(額)増による貿易赤字の拡大要因です。ドル/円については、米国サイドと日本サイドの両面からドル高・円安圧力がかかるという構図になります。日本の政治サイドからみると円安を何とか止めたいところでしょうが、円買い介入では原油高とそれに伴うドル高は止めることができません。この点からも、日本政府がなかなか実弾介入に踏み切れない苦しい事情がうかがえます。

本日もよろしくお願いします。