総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/21木 )

FOMC利下げ見通し後退、インフレ抑制とリセッション回避の両獲り成功ならドルの信認さらに上昇へ 

————-9/20ドル円相場————————

FOMC「タカ派据え置き」で148.349まで上伸 10カ月半ぶり高値

OP147.823 HI148.349  LO147.471 CL148.341

———-9/20主な出来事—————————

06:50 イエレン米財務長官
「(日本の円買い介入について)為替相場の水準に影響を与えようとするのでなく、過度な変動をならす必要性を総じて理解している」

08:11 神田財務官
「為替相場、米当局とは日ごろから極めて緊密に意思疎通」
「行き過ぎた変動に対して適切な対応をあらゆる手段を排除せずに取る」

08:50 日本8月貿易統計(通関ベース) -9305億円
-787億円(-663億円)
-6591億円

15:00 イギリス8月消費者物価指数(前月比) +0.3%
前回-0.4%
予想+0.7%
15:00 イギリス8月消費者物価指数(前年比) +6.7%
前回+6.8%
予想+7.0%
15:00 イギリス8月消費者物価指数・コア(前年比) +6.2%
前回+6.9%
予想+6.8%

27:00 FOMC、政策金利を5.25-5.50%に維持
「徐々にインフレ率を2%に戻すために適切とみられる追加的な金融政策の引き締めの程度を決めるに当たり、委員会は金融政策の度重なる引き締め、金融政策が経済活動とインフレ率に及ぼす影響の遅れ、および経済と金融の動向を考慮する」

27:00 FOMC政策金利見通し
2023年末5.625%(前回5.625%)
2024年末5.125%(前回4.625%)
2025年末3.875%(前回3.375%)
長期均衡2.500%(前回2.500%)

27:30 パウエルFRB議長
「インフレが2%の目標に向かって持続的に低下していくと確信するまで引き締め的な政策を維持する」
「適切ならさらに金利を引き上げる用意がある」
「政策金利の据え置きを決定したことは、我々が求める政策スタンスに達したことを意味するものではない」
——–9/20株式・債券・商品————————

日経平均 33023.78▼218.81
豪ASX  7163.330▼33.298
上海総合 3108.568▼16.389
英FT   7731.65△71.45
独DAX  15781.59△117.11
NYダウ  34440.88▼76.85

日10年債利回り 0.727%△0.009
豪10年債利回り 4.215%△0.048
英10年債利回り 4.215%▼0.125
独10年債利回り 2.702%▼0.036
米02年債利回り 5.1758%△0.0857
米10年債利回り 4.4070%△0.0484

NY原油 89.66▼0.92
NY金  1967.10△13.40

————9/21注目材料—————————-

<国内>
特になし

<海外>
07:45  4-6月期NZ・GDP
16:30  スイス中銀政策金利
16:30  スウェーデン中銀政策金
17:00  ノルウェー中銀政策金利
17:30  8月香港消費者物価指数
20:00  BOE政策金利
20:00  英MPC議事要旨
20:00  トルコ中銀政策金利
21:30  4-6月期米経常収支
21:30  9月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
—–  南ア中銀政策金利
23:00  9月ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値
23:00  8月米中古住宅販売件数
23:00  8月米景気先行指数
23:40  シュナーベルECB専務理事、講演

————9/21きょうのひとこと———————

FOMCが来年以降の利下げ見通しを後退させたことは、リセッション(景気後退)回避に向けた自信の表れでしょうか。FOMCが狙い通りに景気を悪化させずにインフレを抑制できればドルへの信認はさらに増すことになりそうです。今後は米国のインフレ動向を示すCPIやPCEデフレーター以上に、景気動向を示す雇用統計や小売売上高などのデータに高い関心が寄せられるでしょう。

本日もよろしくお願いします。