総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/20水 )

財務官が日米の連携を強調して

米財務長官の援護射撃で財務官は日米連携を強調して介入準備を示唆 当局がFOMC後の円安を強く警戒している証 148円台なら「何か」が起きるか

————-9/19ドル円相場————————

FOMCを前に米長期金利が16年ぶりの水準に上昇も、上値は147.918どまりで年初来高値更新ならず

OP147.595 HI147.918  LO147.503 CL147.862

———-9/19主な出来事—————————

10:30 RBA議事録
「0.25%の利上げも検討したが、据え置きの論拠が強いと判断」
「引き締め政策の全体的な影響をより詳細に評価するため、時間をかける必要があると認識」
「さらなる引き締めが必要となる可能性があるとの認識で一致」

18:00 OECD世界経済見通し
2023年世界経済成長率 3.0%(従来2.7%)
米国 2.2%(1.6%)
日本 1.8%(1.3%)
ユーロ圏 0.6%(0.9%)
英国 0.3%(0.3%)
中国 5.1%(5.4%)

18:00 ユーロ圏8月消費者物価指数(HICP)・改定値(前年比) +5.2%
前回+5.3%
予想+5.3%
18:00 ユーロ圏8月コアHICP・改定値(前年比)  +5.3%
前回+5.3%
予想+5.3%

21:30 カナダ8月消費者物価指数(前月比) +0.4%
前回+0.6%
予想+0.3%
21:30 カナダ8月消費者物価指数(前年比) +4.0%
前回+3.3%
予想+3.8%

21:30 アメリカ8月住宅着工件数(年率換算) 128.3万件
前回145.2万件(144.7万件)
予想144.0万件
21:30 アメリカ8月建設許可件数(年率換算) 154.3万件
前回144.2万件(144.3万件)
予想144.0万件

28:45 米10年債利回りが4.37%付近へ上昇-2007年11月以来

——–9/19株式・債券・商品————————

日経平均 33242.59▼290.50
豪ASX  7196.628▼33.746
上海総合 3124.957▼0.975
英FT   7660.20△7.26
独DAX  15664.48▼62.64
NYダウ  34517.73▼106.57

日10年債利回り 0.718%△0.003
豪10年債利回り 4.168%▼0.044
英10年債利回り 4.340%▼0.051
独10年債利回り 2.738%△0.030
米02年債利回り 5.0901%△0.0363
米10年債利回り 4.3586%△0.0561

NY原油 91.20▼0.28
NY金  1953.70△0.30

————9/20注目材料—————————-

<国内>
08:50 8月貿易統計(通関ベース)

<海外>
07:45 4-6月期NZ経常収支
15:00 8月独生産者物価指数
15:00 8月英消費者物価指数
15:00 8月英小売物価指数
17:00 8月南アフリカ消費者物価指数
18:00 7月ユーロ圏建設支出
20:00 7月南アフリカ小売売上高
21:30 エルダーソンECB専務理事講演
23:30 EIA週間原油在庫統計
27:00 米FOMC政策金利
27:00 FOMC経済・金利見通し
27:30 パウエルFRB議長記者会見

————9/20きょうのひとこと———————

今朝方、イエレン米財務長官が日本の為替介入について「スムージングが目的なら理解できる」と述べたことが伝わりました。円の押し上げが目的ではなく円安のスピードを抑えることが目的であれば円買い介入に目くじらは立てないという姿勢のようです。数時間後には神田財務官が「米国とは日ごろからきわめて緊密に意思疎通」と述べてイエレン氏との連携をアピール。その上で「行き過ぎた変動に対して適切な対応をあらゆる手段を排除せずに取る」と介入の用意があることを示唆しました。このタイミングでこうした発言が出るということは、裏を返せば本邦当局がFOMC後のドル高・円安を強く警戒している証なのでしょう。これを受けて少なくともFOMCの前にドル円が148円台に上昇する可能性は大きく低下したと見て良さそうです。仮に今夜未明のFOMCで148円台に上昇して明日の東京市場を迎えることになれば「何か」が起きる可能性が高まりそうです。

本日もよろしくお願いします。