総研ブログ

15日のドル円相場ときょうのひとこと(9/18月 )

今週はFOMCと日銀会合 日米金利差が縮小しそうにないとの見方を裏付けるか要注目

————-9/15ドル円相場————————

日銀マイナス金利解除の観測後退と米長期金利の上昇で年初来高値147.951まで上伸 ただ、週末を前にドル買いは控えめで148円台には届かず

OP147.457 HI147.951 LO147.341 CL147.841

———-9/15主な出来事—————————

11:00 中国8月小売売上高(前年比) +4.6%
前回+2.5%
予想+3.0%

11:00 中国8月鉱工業生産(前年比) +4.5%
前回+3.7%
予想+3.9%

14:00 「(マイナス金利解除に関する)植田総裁発言と市場解釈にギャップ」-日銀関係者

18:00 ユーロ圏7月貿易収支(季調済) +29億ユーロ
前回+125億ユーロ(86億ユーロ)

19:43 ラガルドECB総裁
「利下げは議論していないし、口にしたこともない」
「金利について次に何をするかはデータ次第」

21:30 アメリカ9月ニューヨーク連銀製造業景気指数 +1.9
前回-19.0
予想-10.0

21:30 アメリカ8月輸入物価指数(前月比) +0.5%
前回+0.4%(0.1%)
予想+0.3%
21:30 アメリカ8月輸入物価指数・除石油(前月比) 0.0%
前回0.0%
予想0.0%

22:15 アメリカ8月鉱工業生産(前月比) +0.4%
前回+1.0%(0.7%)
予想+0.1%
22:15 アメリカ8月設備稼働率 79.7%
前回79.3%(79.5%)
予想79.3%

23:00 アメリカ9月ミシガン大消費者態度指数・速報値 67.7
前回69.5
予想69.1
23:00 アメリカ9月ミシガン大消費者消費者期待インフレ(1年)3.1%
前回3.5%
予想3.5%
23:00 アメリカ9月ミシガン大消費者消費者期待インフレ(5-10年)2.7%
前回3.0%
予想3.0%

——–9/15株式・債券・商品————————

日経平均 33533.09△364.99
豪ASX  7279.033△92.486
上海総合 3117.743▼8.808
英FT   7711.38△38.30
独DAX  15893.53△88.24
NYダウ  34618.24▼288.87

日10年債利回り 0.715%▼0.001
豪10年債利回り 4.104%▼0.010
英10年債利回り 4.358%△0.077
独10年債利回り 2.675%△0.082
米02年債利回り 5.0325%△0.0211
米10年債利回り 4.3324%△0.0461

NY原油 90.77△0.61
NY金  1946.20△13.40

————9/18注目材料—————————-

<国内>敬老の日
特になし

<海外>
18:00 デギンドスECB副総裁、講演
21:15 8月カナダ住宅着工件数
21:30 8月カナダ鉱工業製品価格
21:30 8月カナダ原料価格指数
23:00 9月米NAHB住宅市場指数
29:00 7月対米証券投資動向

————9/18きょうのひとこと———————

15日の米経済指標はNY連銀指数が予想外のプラスとなり、鉱工業生産も予想以上に伸びました。一方、ミシガン大消費者期待インフレは予想を下回って低下。輸入物価指数は上振れしましたが石油を除けば前月比横ばいでした。米国の景気は引き続き底堅い一方でインフレは改めて鈍化傾向が確認できた格好です。市場では「FRBの利上げは終了したかもしれないけど、利下げはかなり先になりそう」との見方が優勢のようで米2年金利は5%台に乗せています。他方、日本では、讀賣新聞が先日報じた植田日銀総裁のマイナス金利解除発言について、「市場解釈にギャップ」があるとしてブルームバーグが事実上これを否定する報道を行いました。「日米金利差」による円売り圧力が高まりやすい地合いが再び整いつつあるようです。今週19-20日のFOMCと21-22日の日銀金融政策決定会合で、当面「日米金利差」が縮小しそうにないことの裏付けを得られるかがドル円続伸への大きなポイントになるでしょう。

今週もよろしくお願いします。