総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/6水 )

円安けん制トーンアップも口先介入の効果は90分で霧散

————-9/5ドル円相場————————

中国不安の元安・ドル高と米金利上昇を受けたドル買いで年初来高値を更新して147.799まで上昇

OP146.404 HI147.799  LO146.377 CL147.711

———-9/5主な出来事—————————

10:30 オーストラリア4-6月期経常収支 +77億豪ドル
前回+123億豪ドル(125億豪ドル)
予想+80億豪ドル

10:45 中国8月財新サービス業PMI 51.8
前回54.1
予想53.5

13:30 RBA、政策金利を4.10%に据置
「インフレが妥当な期間内で確実に目標に戻るようにするためには、金融政策の幾分かの引き締めが必要になるかもしれない」
「追加引き締めは引き続き経済データとリスクがどのように進展するかによって決定」

16:55 ドイツ8月サービス業PMI・改定値  47.3
前回47.3
予想47.3
17:00 ユーロ圏8月サービス業PMI・改定値 47.9
前回48.3
予想48.3

17:30 イギリス8月サービス業PMI・改定値 49.5
前回48.7
予想48.7

18:00 ユーロ圏7月卸売物価指数(前年比) -7.6%
前回-3.4%
予想-7.6%

21:51 ウォラーFRB理事
「もう一回利上げをしても経済が不況に陥るとは思わない」
「FRBが再び利上げするかどうかはデータが左右する」

——–9/5株式・債券・商品————————

日経平均 33036.76△97.58
豪ASX  7314.278▼4.541
上海総合 3154.369▼22.691
英FT   7437.93▼14.83
独DAX  15771.71▼53.14
NYダウ  34641.97▼195.74

日10年債利回り 0.658%△0.014
豪10年債利回り 4.135%△0.045
英10年債利回り 4.525%△0.062
独10年債利回り 2.612%△0.033
米02年債利回り 4.9597%△0.0812
米10年債利回り 4.2598%△0.0810

NY原油 86.69△1.14
NY金  1952.60▼14.50

————9/6注目材料—————————-

<国内>
10:30  高田日銀審議委員、あいさつ

<海外>
10:30  4-6月期豪GDP
15:00  7月独製造業新規受注
17:30  8月英建設業PMI
18:00  7月ユーロ圏小売売上高
21:30  7月カナダ貿易収支
21:30  4-6月期カナダ労働生産性指数
21:30  7月米貿易収支
21:30  コリンズ米ボストン連銀総裁、講演
22:15  ベイリーBOE総裁、議会証言
22:45  8月米サービス業PMI・改定値
23:00  カナダ中銀政策金利
23:00  8月米ISM非製造業景況指数
27:00  米地区連銀経済報告(ベージュブック)
28:00  ローガン米ダラス連銀総裁、講演

————9/6きょうのひとこと———————

先ほど朝8時過ぎ、神田財務官から円安けん制発言が飛び出しました。「足元で投機的な行動、ファンダメンタルズでは説明できない動きがみられる」として「あらゆる選択肢を排除せず対応する」と述べました。けん制のトーンがやや強まった印象です。昨日、米金利が8bp上昇したことで1.3円ものドル高・円安が進んだ動きを指した「ファンダメンタルズでは説明できない」発言なのでしょう。この発言でドル円は一時147.30円台へと小緩みましたが、9時50分時点では発言前と同じ147.70円台に戻しています。口先介入の神通力は90分あまりしか持続しなかったことになります。それもそのはず、実弾介入と違い口先介入のコストはゼロですから、円相場をトレンドに逆らって押し上げるほどの力があろうはずがないというのが市場の共通認識です。

本日もよろしくお願いします。