総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(8/25金 )

いよいよパウエルFRB議長講演@ジャクソンホール 中立金利への言及はあるのか

————-8/24ドル円相場————————

前日の反動で米金利が上昇する中、ドルも前日の反動で上昇 米失業保険申請の減少で145.957まで反発

OP144.763 HI145.957  LO144.599 CL145.842

———-8/24主な出来事—————————

21:30 アメリカ7月耐久財受注(前月比) -5.2%
前回+4.7%(4.4%)
予想-4.0%
21:30 アメリカ7月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比) +0.5%
前回+0.6%(0.2%)
予想+0.2%

21:30 アメリカ新規失業保険申請件数 23.0万件
前回23.9万件(24.0万件)
予想24.0万件

23:13 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「FRBはしばらくは制限的なスタンスを維持すべき」
「インフレが早く低下すれば利下げも早くなる可能性がある」
「FOMCは金利に関して年内に動かないだろう」

24:20 コリンズ米ボストン連銀総裁
「さらなる利上げの可能性がある」
「しばらく政策を維持する必要がある可能性が非常に高い」

——–8/23株式・債券・商品————————

日経平均 32287.21△276.95
豪ASX  7182.109△33.693
上海総合 3082.244△3.842
英FT   7333.63△13.10
独DAX  15621.49▼106.92
NYダウ  34099.42▼373.56

日10年債利回り 0.656%▼0.018
豪10年債利回り 4.115%▼0.078
英10年債利回り 4.426%▼0.042
独10年債利回り 2.513%▼0.004
米02年債利回り 5.0229%△0.0562
米10年債利回り 4.2372%△0.0453

NY原油 79.05△0.16
NY金  1918.20▼0.30

————8/25注目材料—————————-

<国内>
08:30 8月東京都区部消費者物価指数

<海外>
08:01 8月英Gfk消費者信頼感指数
15:00 4-6月期独GDP改定値
17:00 8月独Ifo企業景況感指数
23:00 8月米ミシガン大消費者態度指数・確報値
23:05 パウエルFRB議長講演(ジャクソンホール会議)
24:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
24:30 メスター米クリーブランド連銀総裁講演
25:30 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
28:00 ラガルドECB総裁講演(ジャクソンホール会議)

8/26(土)
25:25 植田日銀総裁講演(ジャクソンホール会議)

————8/25きょうのひとこと———————

いよいよ今夜、パウエルFRB議長がジャクソンホール会議で講演を行います。会議のテーマは「世界経済の構造転換」。コロナ禍を経て米国の物価構造も転換したとの議論がある中で、いかにも思わせぶりなテーマです。コロナとウクライナ戦争で低インフレの時代が終わり、その分だけ「中立金利(※景気を冷ましも熱しもしないと推測される中立的な金利水準)」も以前より切り上がったとする見方があるだけに、パウエル議長が今夜の講演でこの「中立金利」に言及するのか注目が集まっています。仮に「中立金利」が切り上がったとすれば利上げのゴール(ターミナルレート)は現在FRBが想定している5.625%からさらに上昇する可能性が高まることになります。とはいえ、こうした憶測で米金利とドルがすでに上昇していることを考えると、議長が「中立金利」に言及しなかった場合はドルが急落する可能性もあるでしょう。いずれにしても、議長の発言に対する市場の関心が高まっているだけにドル円の大幅変動は避けられない見通しです。ドル円の週足がこのまま陽線を維持できるのか、あるいは陰線に転換してしまうのかもこの講演にかかっていると言えそうです。

本日もよろしくお願いします。