昨日のドル円相場ときょうのひとこと(8/11金 )
145円目前 米CPIでキャリートレード再開との見方 当局は祝日でも臨戦態勢か
————-8/10ドル円相場————————
米CPI下振れで143.281まで下落も怒涛の切り返しで144.819まで反発
OP143.674 HI144.819 LO143.281 CL144.761
———-8/10主な出来事—————————
21:30 アメリカ7月消費者物価指数(前月比) +0.2%
前回+0.2%
予想+0.2%
21:30 アメリカ7月消費者物価指数(前年比) +3.2%
前回+3.0%
予想+3.3%
21:30 アメリカ7月消費者物価指数・コア(前年比) +4.7%
前回+4.8%
予想+4.8%
21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 24.8万件
22.7万件
予想23.0万件
24:09 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「CPIデータは予想通りで、朗報」
「FRBはインフレに関してまだやるべきことがある」
「FRBはコアインフレの抑制に全力で取り組んでいる」
「金利を引き上げる必要があるのか、あるいは金利を長期間据え置く必要があるのか、予測するのは時期尚早。多くのデータが残っている」
「利下げに関する議論には程遠い」
26:00 米30年債入札
応札倍率2.42倍(前回2.43倍)
落札金利4.189%(前回3.910%)
26:43 コリンズ米ボストン連銀総裁
「政策金利は十分に制限的な水準に近づいているか、おそらくはその水準にある」
28:10 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「高すぎるインフレを抑制するために仕事に励む」
——–8/10株式・債券・商品————————
日経平均 32473.65△269.32
豪ASX 7357.392△19.436
上海総合 3254.560△10.073
英FT 7618.60▽31.30
独DAX 15996.52△143.94
NYダウ 35176.15△52.79
日10年債利回り 0.584% 0.000
豪10年債利回り 4.047%△0.049
英10年債利回り 4.364%▼0.001
独10年債利回り 2.528%△0.031
米02年債利回り 4.8417%△0.0337
米10年債利回り 4.1055%△0.0974
NY原油 82.82▼1.58
NY金 1948.90▼1.70
————8/11注目材料—————————-
<国内>
山の日の祝日で休場
<海外>
08:30 ロウRBA総裁議会証言
15:00 4-6月期英GDP・速報値
15:00 6月英GDP
15:00 6月英鉱工業生産
15:00 6月英製造業生産高
15:00 6月英貿易収支
15:45 7月仏消費者物価指数・改定値
16:00 6月トルコ経常収支
17:30 4-6月期香港GDP・確定値
21:00 6月メキシコ鉱工業生産
21:30 7月米生産者物価指数
23:00 8月米ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
————8/11きょうのひとこと———————
既報の通り、昨日の米7月CPIは予想を下回る伸びとなりました。CPI発表後にドル円は一時143.28円まで下落しましたがすぐに怒涛の切り返しを見せ、米債入札の不調による金利上昇もあって144.82円まで反発しました。正直なところ、腑に落ちないドル円の上昇ではありますが、これについては大手通信社がいささか興味深い米市場関係者の見方を伝えています。それによると、FOMC、日銀、雇用統計、CPIと目先の重要イベントを終えて、イベントリスクは24-26日のジャクソンホール会議までなくなったとした上で、そのため唯一のマイナス金利通貨である円を売るキャリートレードの好機が到来したとのことです。たしかに、昨日はユーロ円、ポンド円、スイス円などが年初来高値を更新するなど円は全面的に下落しており、ドル円も6月に付けた年初来高値145.07円に接近しています。円安を受けて財務省・日銀は祝日にもかかわらず臨戦態勢に入ったと見られますが、口先介入のリスクをかいくぐって年初来高値を更新するのかがきょうのみどころとなりそうです。
本日もよろしくお願いします。