総研ブログ

4日のドル円相場ときょうのひとこと(8/7月)

米雇用統計2勝1敗の内容もドル売り優位 米金利低下もやや不整合できょうの動きを見極めへ

————-8/4ドル円相場————————

米7月雇用統計マチマチで142.922まで上昇後に141.551へと反落 米利上げ打ち止め観測で金利が低下

OP142.494 HI142.922 LO141.551 CL141.770

———-8/4主な出来事—————————

10:30 RBA金融政策報告
「金利は23年末に4.25%でピークに達し、25年末に3.25%まで低下すると予想」
「金利上昇が必要になる可能性があるが、これまでのところ金利上昇の完全な影響はまだ感じられていない」
「中国経済の減速で、世界的なディスインフレーションが強まる」

15:00 ドイツ6月製造業新規受注(前月比) +7.0%
前回+6.4%(6.2%)
予想-2.0%

18:00 ユーロ圏6月小売売上高(前月比) -0.3%
前回0.0%(0.6%)
予想+0.2%

18:19 レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミスト
「インフレは年後半に大きく低下するだろう」

20:57 ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミスト
「現在の英金利は制限的な水準」
「より大きなリスクは、英国でインフレが持続すること」
「インフレの持続性に焦点をあてている」

21:30 カナダ7月新規雇用者数 -0.64万人
前回5.99万人
予想2.11万人
21:30 カナダ7月失業率  5.5%
前回5.4%
予想5.5%

21:30 アメリカ7月非農業部門雇用者数変化(前月比) +18.7万人
前回+20.9万人(18.5万人)
予想+20.0万人
21:30 アメリカ7月失業率 3.5%
前回3.6%
予想3.6%
21:30 アメリカ7月平均時給(前月比) +0.4%
前回+0.4%
予想+0.3%
21:30 アメリカ7月平均時給(前年比) +4.4%
前回+4.4%
予想+4.2%

–:– ボスティック米アトランタ連銀総裁
「経済はかなり秩序だった形で減速すると想定している」
「雇用者数18.7万人増という数字はこうしたペースが継続している格好だ」
「私はこうした状況が短期間で終わるとは見込んでいない」

23:24 グールズビー米シカゴ連銀総裁
「雇用市場は若干落ち着いたものの、依然として非常に堅調」
「いつまで金利を維持するかについて検討を始めるべき」

——–8/4株式・債券・商品————————

日経平均 32192.75△33.47
豪ASX  7325.34△13.656
上海総合 3288.084△7.621
英FT   7564.37△35.21
独DAX  15951.86△58.48
NYダウ  35065.62▼150.27

日10年債利回り 0.649%▼0.004
豪10年債利回り 4.194%△0.088
英10年債利回り 4.380%▼0.091
独10年債利回り 2.562%▼0.043
米02年債利回り 4.7641%▼0.1169
米10年債利回り 4.0338%▼0.1413

NY原油 82.82△1.27
NY金  1939.60△7.60

————8/7注目材料—————————-

<国内>
08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(7月27-28日分)
08:50 7月外貨準備高

<海外>
14:45 7月スイス失業率
15:00 6月独鉱工業生産
21:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
21:30 ボウマンFRB理事講演
25:00 ピル英MPC委員講演
28:00 6月米消費者信用残高

————8/7きょうのひとこと———————

米7月雇用統計はNFPこそ18.7万人増と予想を下回ったものの、失業率が改善した上に平均時給は予想以上に伸びており結果としては2勝1敗でしたが、ドルは下落しました。日銀によるYCC柔軟化をきっかけに上昇が続いていた米金利が雇用統計後に低下したことが重しになったようです。ボスティック総裁やグールズビー総裁が雇用統計後に利上げ打ち止めを示唆したことが影響したのかもしれません。とはいえ、そもそも市場では7月で利上げ打ち止めの見方が大勢でしたから、米金利低下の理由としては弱いと言わざるを得ません。夏休みシーズンで取引に厚みがないが故の金利低下とドル安であれば長続きはしないと考えられますが、まずはきょうの市場動向を見極めたいところです。

本日もよろしくお願いします。