総研ブログ

28日のドル円相場ときょうのひとこと(7/31月)

日銀YCC柔軟化で3円超の乱高下 終わってみれば円安も不安定な値動きは継続の公算

————-7/28ドル円相場————————

OP139.378 HI141.182  LO138.065 CL141.169

———-7/28主な出来事—————————

08:30 日本7月東京都区部消費者物価指数・除生鮮食(前年比) +3.0%
前回+3.2%
予想+2.9%

10:30 オーストラリア6月小売売上高(前月比) -0.8%
前回+0.7%(0.8%)
予想0.0%

12:28 日銀、YCC柔軟化を発表
「10年物国債利回りの操作を柔軟化」
「長期金利の変動幅±0.5%を目途とし、指値オペは1.0%で実施」
「必要なら躊躇なく追加緩和」

15:30 植田日銀総裁、会見
「0.5-1.0%では機動的に過度な金利上昇圧力を抑制」
「1%への上昇は想定していないが念のための上限として1%とした」
「基調的な物価2%へ距離があるとの判断は変えていない」
「今回の決定は金融緩和の持続性を高めるための措置」
「緩和の副作用について、今回は為替市場のボラティリティも含め考えている」

17:00 ドイツ4-6月期GDP・速報値(前期比) 0.0%
前回-0.3%(-0.1%)
予想+0.1%

21:00 ドイツ7月消費者物価指数・速報値(前年比) +6.2%
前回+6.4%
予想+6.2%

21:30 カナダ5月GDP(前月比) +0.3%
前回0.0%(0.1%)
予想+0.3%

21:30 アメリカ4-6月期雇用コスト指数(前期比) +1.0%
前回+1.2%
予想+1.1%

21:30 アメリカ6月個人所得(前月比) +0.3%
前回+0.4%(0.5%)
予想+0.5%
21:30 アメリカ6月個人消費支出(PCE)(前月比)+0.5%
前回+0.1%(0.2%)
予想+0.4%

21:30 アメリカ6月PCEデフレーター(前年比) +3.0%
前回+3.8%
予想+3.0%
21:30 アメリカ6月PCEコア・デフレーター(前年比) +4.1%
前回+4.6%
予想+4.2%

23:00 アメリカ7月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 71.6
前回72.6
予想72.6

——–7/28株式・債券・商品————————

日経平均 32759.23▼131.93
豪ASX  7403.647▼52.270
上海総合 3275.926△59.255
英FT   7694.27△1.51
独DAX  16469.75△63.72
NYダウ  35459.29△176.57

日10年債利回り 0.568%△0.118
豪10年債利回り 4.068%△0.144
英10年債利回り 4.326%△0.016
独10年債利回り 2.492%△0.018
米02年債利回り 4.8744%▼0.0540
米10年債利回り 3.9507%▼0.0475

NY原油 80.58△0.49
NY金  1960.40△14.70

————7/31注目材料—————————-

<国内>
08:50  6月鉱工業生産速報
19:00  外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

<海外>
10:00  7月ANZ企業信頼感
10:30  7月中国製造業PMI
15:00  6月独輸入物価指数
15:00  6月独小売売上高
17:30  6月英消費者信用残高
17:30  6月英マネーサプライM4
17:30  4-6月期香港GDP・速報値
18:00  4-6月期ユーロ圏GDP・速報値
18:00  7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・速報値
21:00  6月南アフリカ貿易収支
21:00  4-6月期メキシコGDP・速報値
22:20  グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
22:45  7月米シカゴPMI

————7/31きょうのひとこと———————

日銀のYCC柔軟化を受けてドル円は上下3円におよぶ乱高下を演じました。前日の日経報道通りの決定だったことによる「知ったらしまい」の買戻し(円の売り戻し)と、金融緩和修正にしては小粒との見方による円売りが入った反面、いやいやこれは金融緩和修正の第一歩で事実上の「利上げ」との見方による円買いが激しく交錯。1時間余りで138.07~141.06のレンジを作り込む激しい動きとなりました。その後の海外市場では141.18までドル高・円安に振れましたが、これについては週末を前にした短期筋の手仕舞いの動きも影響したと見られます。ドル円相場は本日も日本の長期金利などを睨みつつ不安定な値動きが続きそうです。

本日もよろしくお願いします。