総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/28金 )

日銀発表10時間前のYCC修正観測報道で円相場は大荒れ必至

————-7/27ドル円相場————————

米経済指標好結果連発で141.312まで上昇も日銀YCC修正観測報道で138.757まで急反落

OP140.201 HI141.312  LO138.757 CL139.548

———-7/27主な出来事—————————

21:15 ECB、主要政策金利を4.00%から4.25%に引き上げ
「金利はインフレ率を2%の中期目標に適時に戻すために必要な限り、十分に制限的な水準に設定されることになる」

21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 22.1万件
前回22.8万件
予想23.5万件

21:30 アメリカ4-6月期GDP・速報値(前期比年率) +2.4% 
前回+2.0%
予想+1.8%
21:30 アメリカ4-6月期個人消費・速報値(前期比年率) +1.6%
前回+4.2%
予想+1.3%

21:30 アメリカ6月耐久財受注(前月比) +4.7%
前回+1.8%(2.0%)
予想+1.0%
21:30 アメリカ6月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比) +0.6%
前回+0.7%
予想0.0%

21:45 ラガルドECB総裁記者会見
「サービス業の勢いは減速し、製造業も弱い外需によって抑制されている」
「基本的なインフレ率は全体として高水準を維持」
「経済とインフレの見通しは極めて不透明」
「9月以降の決定についてはオープンな姿勢で臨む」

23:00 アメリカ6月住宅販売保留指数(前月比) +0.3%
前回-2.7%(-2.5%)
予想-0.5%

26:00 「日銀は28日に開く金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の修正案を議論する」-日経

——–7/27株式・債券・商品————————

日経平均 32891.16△222.82
豪ASX  7455.917△53.911
上海総合 3216.671▼6.357
英FT   7692.76△15.87
独DAX  16406.03△274.57
NYダウ  35282.72▼237.40

日10年債利回り 0.450%▼0.005
豪10年債利回り 3.924%▼0.085
英10年債利回り 4.310%△0.029
独10年債利回り 2.474%▼0.011
米02年債利回り 4.9284%△0.0769
米10年債利回り 3.9982%△0.1314

NY原油 80.09△1.31
NY金  1945.70▼24.40

————7/28注目材料—————————-

<国内>
08:30  7月東京都区部消費者物価指数
—–  日銀金融政策決定会合
—–  経済・物価情勢の展望(7月、基本的見解)
15:30  植田日銀総裁記者会見

<海外>
10:30  4-6月期豪卸売物価指数
10:30  6月豪小売売上高
14:30  4-6月期仏GDP・速報値
15:45  7月仏消費者物価指数
16:00  6月トルコ貿易収支
17:00  シムカス・リトアニア中銀総裁講演
18:00  7月ユーロ圏経済信頼感指数
18:00  7月ユーロ圏消費者信頼感指数・確定値
21:00  7月独消費者物価指数・速報値
21:30  5月カナダGDP
21:30  4-6月期米雇用コスト指数
21:30  6月米個人消費支出(PCE)
21:30  6月米個人所得
21:30  6月米PCEデフレーター
23:00  7月米ミシガン大消費者態度指数・確報値

————7/28きょうのひとこと———————

日銀政策発表のおよそ10時間前という際どいタイミングで日経新聞がYCC修正の観測報道を配信しました。記事によれば「(YCCによる)長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くものの、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上している」とのことです。記事が正しいとすれば(市場ではこのタイミングで報じるからには誤報のはずがないとの見方が大勢)、YCCは本格的に見直されるのではなく「微修正」あるいは「柔軟化」ということになります。実際に日銀が修正を発表すればもう一段の円高が進む可能性はありますが、すでに日経報道で2円以上円高に振れていることも踏まえると、「微修正」「柔軟化」にどれほどの円高パワーが残っているかはいささか不透明。日本株や債券金利の反応次第の面もありますが、場合によっては円高からの一転円安という激しい動きになる可能性も。いずれにせよ、日銀がYCC修正を見送った場合(日経誤報のケース)も含めて、きょうのドル/円は値幅を伴った荒い値動きとなる公算が大きいでしょう。

本日もよろしくお願いします。