総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/27木)

FOMC消化で関心は日銀へ 1dayボラ急騰は市場の日銀緩和修正警戒ムードを示唆 円売り強まりにくい地合いへ

————-7/26ドル円相場————————

141円台を維持できずに反落 FOMC利上げも織り込み済みで上値限定 FRB議長は想定ほどタカではなかったとの見方で139.915まで下落

OP140.929 HI141.183  LO139.915 CL140.239

———-7/26主な出来事—————————

10:30 オーストラリア4-6月期消費者物価(前年比) +6.0%
前回+7.0%
予想+6.2%

23:00 アメリカ6月新築住宅販売件数(年率換算) 69.7万件
前回76.3万件(71.5万件)
予想72.5万件

27:00 FOMC、政策金利を5.00-5.25%から5.25-5.50%に引き上げ
「インフレ率を時間とともに2%に戻すために適切となり得る追加的な金融政策の引き締めの程度を決めるに当たり、委員会は金融政策の度重なる引き締め、金融政策が経済活動とインフレ率に及ぼす影響の遅効性、経済や金融の情勢を考慮する」

27:30 パウエルFRB議長会見
「将来の利上げについてはデータを重視したアプローチをとる」
「1会合おきに利上げするとの決定はない」
「データが正当化すれば次回9月会合で再び利上げする可能性は当然ある」
「そして同会合で据え置きを選択する可能性もあると言っておく」
「当面の間、金利を高水準に維持する必要」
「FOMCは今年中に利下げしないだろう」
「FRBスタッフはもはやリセッションを予測していない」

——–7/26株式・債券・商品————————

日経平均 32668.34▼14.17
豪ASX  7402.006△62.335
上海総合 3223.028▼8.493
英FT   7676.89▲14.91
独DAX  16131.46▼80.13
NYダウ  35520.12△82.05

日10年債利回り 0.455%▼0.011
豪10年債利回り 4.009%▼0.019
英10年債利回り 4.281%△0.013
独10年債利回り 2.485%△0.059
米02年債利回り 4.8516%▼0.0228
米10年債利回り 3.8668%▼0.0177

NY原油 78.78▼0.85
NY金  1970.10△6.40

————7/27注目材料—————————-

<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
10:30  4-6月期豪輸入物価指数
15:00  8月独Gfk消費者信頼感指数
18:30  6月南アフリカ生産者物価指数
21:00  6月メキシコ失業率
21:00  6月メキシコ貿易収支
21:15  ECB理事会政策金利
21:30  4-6月期米GDP速報値
21:30  4-6月期米個人消費
21:30  6月米耐久財受注額
21:30  米新規失業保険申請件数
21:30  6月米卸売在庫
21:45  ラガルドECB総裁定例記者会見
23:00  6月米住宅販売保留指数
26:00  米7年債入札

————7/27きょうのひとこと———————

昨日のFOMC及びパウエルFRB議長は、タカ派とは言えなくともハト派でもなかったように思いますが、ドルは売りが優勢でした。「データ次第で利上げも据え置きも」というスタンスを示したので、以前ほどタカ派に傾斜していないと言えばそうかもしれません。さて、なにはともあれFOMCは通過。関心は明日の日銀に移って行くのでしょう。一時はブルームバーグやロイターの観測記事でYCC修正なしの見方が強まっていましたが、ここにきて市場は再び修正への警戒を強めているようです。オプション市場の翌日物ボラティリティ(予想変動率)は、今朝の時点で36%台に跳ね上がっています。10%前後が通常モードなので、海外勢を中心に日銀警戒ムードが強まっている様子が窺えます。こうなると、きょうについては円が売られにくいのでしょう。

本日もよろしくお願いします。