総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/19水)

日銀YCC修正期待とFOMC利上げ打ち止め観測が背景の円高・ドル安はそろそろ転換点に

————-7/18ドル円相場————————

米小売の下ブレで137.687まで下落もコア小売の上ブレで持ち直し 日銀総裁発言で円売りが強まると139.132まで反発

OP138.653 HI139.132  LO137.687 CL138.832

———-7/18主な出来事—————————

10:30 豪準備銀行(RBA)議事要旨
「金利据え置きと0.25%の追加利上げを検討し、据え置きを決定」
「インフレ抑制に向けて追加引き締めが必要になる可能性もあり、8月の理事会で協議予定」
「現状の金融政策は明らかに制約的である」
「景気や消費の減速の可能性は認識」
「家計、雇用市場、住宅市場への悪影響も認識」

16:54 クノットオランダ中銀総裁
「7月は利上げが必要だろう。その後はせいぜい可能性で、決して確実ではない」

21:15 カナダ6月住宅着工件数 28.14万件
20.25万件(20.00万件)
22.00万件

21:30 カナダ6月消費者物価指数(前年比) +2.8%
+3.4%
+3.0%

21:30 アメリカ6月小売売上高(前月比) +0.2%
+0.3%(0.5%)
+0.5%
21:30 アメリカ6月小売売上高・除自動車(前月比) +0.2%
+0.1%(0.3%)
+0.3%
21:30 アメリカ6月小売売上高・除自動車・ガソリン・建材・食品サービス(前月比) +0.6%
前回+0.3%
予想+0.3%

22:15 アメリカ6月鉱工業生産(前月比) -0.5%
-0.2%(-0.5%)
0.0%
22:15 アメリカ6月設備稼働率 78.9%
79.6%(79.4%)
79.5%

22:45 植田日銀総裁
「持続的、安定的な2%のインフレ達成にはまだ距離があると認識」
「その認識のもとでは、粘り強く金融緩和を続けてきた」

——–7/18株式・債券・商品————————

日経平均 32493.89△102.63
豪ASX  7283.775▼14.736
上海総合 3197.820▼11.810
英FT   7453.69▽47.27
独DAX  16125.49△56.84
NYダウ  34951.93△366.58

日10年債利回り 0.480%▼0.001
豪10年債利回り 3.975%▼0.010
英10年債利回り 4.331%▼0.100
独10年債利回り 2.389%▼0.091
米02年債利回り 4.7659%△0.0235
米10年債利回り 3.7853%▼0.0215

NY原油 75.75△1.60
NY金  1980.80△24.40

————7/19注目材料—————————-

<国内>
特になし

<海外>
07:45  4-6月期NZ消費者物価指数
15:00  6月英消費者物価指数
15:00  6月英小売物価指数
16:30  ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演
17:00  6月南アフリカ消費者物価指数
18:00  6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・改定値
18:00  5月ユーロ圏建設支出
20:00  5月南アフリカ小売売上高
21:30  6月米住宅着工件数
21:30  6月米住建設許可件数
23:30  EIA週間原油在庫統計
25:00  ラムスデン・BOE副総裁、講演
26:00  米20年債入札

————7/19きょうのひとこと———————

日銀の植田総裁は昨日、G20後の会見で大規模緩和の継続を示唆。あえてこのタイミング(来週の会合前)で、しかも世界が注目するG20でこうした発言をするということは、やはり28日は現状維持の公算が大きいと見たほうが良さそうです。それでもドル円の139円台が重いのは、FOMCの利上げ打ち止め観測が根強いからにほかならないのでしょう。ただし、今月7日の6月雇用統計や昨日の6月小売売上高を見ると、FOMCがそうやすやすと利上げ打ち止めを宣言するとは思えません。日銀のYCC修正期待とFOMCの利上げ打ち止め観測を背景に進んできた円高・ドル安の流れはそろそろ転換点に差し掛かっているように思われます。

本日もよろしくお願いします。