総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/13木)

日米金融政策の方向性の違いという大テーマは崩れ始めたとの見方も ただしテクニカル指標には一部下げ止まりのシグナル

————-7/12ドル円相場————————

日銀緩和修正の思惑で円高 米利上げ打ち止め観測でドル安 米CPIの鈍化を受けて138.159まで大幅下落

OP140.344 HI140.358  LO138.159 CL138.539

———-7/12主な出来事—————————

08:50 日本6月国内企業物価指数(前年同月比) +4.1%
前回+5.1%
予想+4.4%

12:09 ロウ豪準備銀行(RBA)総裁
「インフレは複雑な様相を呈しており、先行きに大きな不透明感がある」
「金融政策にまだやるべきことがあるかどうかは、まだわからない」

17:13 ベイリー英中銀(BOE)総裁
「利上げによって金融システムにストレスが生じている」
「利上げの完全な影響が表れるまでには時間がかかる」

21:30 アメリカ6月消費者物価指数(前月比) +0.2%
前回+0.1%
予想+0.3%
21:30 アメリカ6月消費者物価指数(前年比) +3.0%
前回+4.0%
予想+3.1%
21:30 アメリカ6月消費者物価指数・コア(前年比) +4.8%
前回+5.3%
予想+5.0%

22:07 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「手を引くのが早過ぎれば、後にさらなる行動が必要になるだろう」

23:00 カナダ中銀、政策金利を4.75%から5.00%へ引き上げ

——–7/12株式・債券・商品————————

日経平均 31943.93▼259.64
豪ASX  7135.673△26.819
上海総合 3196.134▼25.233
英FT   7416.11△133.59
独DAX  16023.00△232.66
NYダウ  34347.43△86.01

日10年債利回り 0.474%△0.015
豪10年債利回り 4.127%▼0.056
英10年債利回り 4.514%▼0.149
独10年債利回り 2.578%▼0.072
米02年債利回り 4.7462%▼0.1264
米10年債利回り 3.8573%▼0.1127

NY原油 75.75△0.92
NY金  1961.70△24.60

————7/13注目材料—————————-

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
08:01  6月英RICS住宅価格
—–  6月中国貿易収支
15:00  5月英GDP
15:00  5月英鉱工業生産
15:00  5月英製造業生産高
15:00  5月英貿易収支
15:45  6月仏消費者物価指数・改定値
18:00  5月ユーロ圏鉱工業生産)
20:30  ECB理事会議事要旨(6月15日分)
21:30  6月米生産者物価指数
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
24:10  デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
26:00  米30年債入札
27:00  6月米月次財政収支

————7/13きょうのひとこと———————

昨日もドル円は下げ止まらず5月以来の138円台へと続落しました。米CPIが予想以上に鈍化したため米長期金利が10bp超低下しており、市場は「FRBの利上げは7月が最後になる」との見方を強めているようです。一方で、日銀は7月にYCC修正・撤廃に動くとの思惑が広がっています。日米の金融政策の方向性の違いという大きなテーマが崩れつつあるとの見方からドル買い・円売りポジショ解消の動きが断続的に出ているのでしょう。ドル円は、フィボナッチリトレースメント38.2%押しの138.25円に到達。日足ボリンジャーバンドの-2シグマ割れやRSI短期25%割れなど、テクニカル指標には下げ止まりのシグナルも出始めています。ここからの動きは一層注目しておきたいところです。

本日もよろしくお願いします。