総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/16金)

上ヒゲ目立つトンカチ様の小陽線引けが天井を暗示 日銀砲に天井感を払拭する威力はあるか?

————-6/15ドル円相場————————

中銀ウイークで内外金融政策格差が意識され円全面安 141.504まで上伸して年初来高値更新も海外市場はドル売り継続で失速

OP140.016 HI141.504  LO139.938 CL140.284

———-6/15主な出来事—————————

08:50 日本 5月貿易統計(通関ベース)-1兆3725億円
前回-4324億円(-4323億円)
予想-1兆3319億円

10:30 オーストラリア5月新規雇用者数 +7.59万人
前回-0.43万人(-0.40万人)
予想+1.50万人
10:30 オーストラリア5月失業率 3.6%
前回3.7%
予想3.7%

11:00 中国5月小売売上高(前年比) +12.7%
前回+18.4%
予想+13.6%
11:00 中国5月鉱工業生産(前年比) +3.5%
前回+5.6%
予想+3.6%

11:06 松野官房長官
「為替はファンダメンタルズを反映して動くことが重要」
「為替市場の動向をしっかりと注視」
「必要があれば適切に対応していく考えに変わりはない」

18:00 ユーロ圏4月貿易収支(季調済) -71億ユーロ
前回+170億ユーロ(140億ユーロ)
予想+175億ユーロ

21:15 ECB、主要政策金利を3.75%から4.00%に引き上げ
「金利を十分に景気抑制的な水準にすることを確実にする」
「ECBのインフレ予測は2023年5.4%、2024年3.0%、2025年2.2%

21:30 ラガルドECB総裁
「基調的な価格圧力は依然強い」
「成長とインフレの見通しは極めて不確実」
「長期的なインフレ期待は警戒が必要」
「7月に利上げの公算が極めて大きい」
「停止は考えていない」
「ターミナルレートについてはコメントしたくない」
「ECBはインフレ見通しに満足していない」

21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 26.2万件
前回26.1万件(26.2万件)
予想24.9万件

21:30 アメリカ5月小売売上高(前月比) +0.3%
前回+0.4%
予想-0.1%
21:30 アメリカ5月小売売上高(除自動車)(前月比) +0.1%
前回+0.4%
予想+0.1%

22:15 アメリカ5月鉱工業生産(前月比) -0.2%
前回+0.5%
予想+0.1%

——–6/15株式・債券・商品————————

日経平均 33485.49▼16.93
豪ASX  7175.325△13.580
上海総合 3252.975△23.986
英FT   7628.26△25.52
独DAX  16290.12▼20.67
NYダウ  34408.06△428.73

日10年債利回り 0.429%▼0.002
豪10年債利回り 4.001%△0.027
英10年債利回り 4.384%▼0.008
独10年債利回り 2.504%△0.052
米02年債利回り 4.6418%▼0.0462
米10年債利回り 3.7165%▼0.0696

NY原油 70.62△2.35
NY金  1970.70△1.80

————6/16注目材料—————————-

<国内>
—– 日銀金融政策決定会合
15:30 植田日銀総裁記者会見

<海外>
16:00 ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
17:00 ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
17:00 レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
18:00 ミュラー・エストニア中銀総裁、講演
18:00 5月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・改定値
19:00 センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
19:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
20:45 ウォラーFRB理事、講演
21:30 4月対カナダ証券投資
22:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
23:00 6月米ミシガン大消費者態度指数・速報値

————6/16きょうのひとこと———————

ドル円は昨日141.50まで上昇して年初来高値を更新しましたが、日足は上ヒゲが目立つ「トンカチ」様の小陽線で引けており、そこはかとなく天井感が漂っています。天井感を打ち消すには、少なくとも、週足の一目均衡表の雲上限(140.65円付近)を超えて今週を終えたいところでしょう。焦点はやはり日銀。ただ、大規模緩和の現状維持は織り込み済みで円売り材料にはなりにくいかもしれません。植田総裁の会見の方により注目が集まりそうです。

本日もよろしくお願いします。