総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/26金)

米利上げ期待はかなり「いいところ」まで上昇 連休前に債務上限交渉まとまるか注目

————-5/25ドル円相場————————

フィッチの米格下げ示唆で138.819まで軟化も、米GDPと失業保険申請の好結果に加え債務上限問題の進展期待で140.227まで上伸

OP138.349 HI140.227  LO138.819 CL140.048

———-5/25主な出来事—————————

07:30 フィッチ
「米国の格付けを引き下げ方向で見直す「ウォッチ・ネガティブ」に指定」

15:00 ドイツ1-3月期GDP・改定値(前期比) -0.3%
前回0.0%
予想0.0%

21:00 植田日銀総裁
「基調的な物価上昇率が少しずつ上がってきているのは事実だが、2%目標にはまだ届いていない」
「あまり急いで引き締めると、雇用等に大きなマイナスの影響が及ぶ」
「(YCCの修正について)誘導対象を10年金利から5年金利に短期化するのもひとつのオプション」

21:30 アメリカ1-3月期GDP・改定値(前期比年率) +1.3%
前回+1.1%
予想+1.1%
21:30 アメリカ1-3月期個人消費・改定値(前期比年率) +3.8%
前回+3.7%
予想+3.7%
21:30 アメリカ1-3月期コアPCEデフレーター・改定値(前期比年率) +5.0%
前回+4.9%
予想+4.9%

21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 22.9万件
前回24.2万件(22.5万件)
予想24.5万件

27:03 バイデン米大統領
「下院議長と「生産的な会談を数回行った」
「歳出増の2年凍結案を提示した」
「合意に達すると信じている」

※ ラボルト・ホワイトハウス広報部長
「合意に近づきつつある」 

※ ハーン下院議員(共和党)
「26日にも合意する可能性がある」

——–5/25株式・債券・商品————————

日経平均 30801.13△118.45
豪ASX  7138.159▼75.638
上海総合 3201.260▼3.490
英FT    7570.87▼56.23
独DAX  15793.80▼48.33
NYダウ  32764.65▼35.27

日10年債利回り 0.427%△0.013
豪10年債利回り 3.701%△0.054
英10年債利回り 4.374%△0.160
独10年債利回り 2.522%△0.050
米02年債利回り 4.5329%△0.1572
米10年債利回り 3.8174%△0.0755

NY原油 71.83▼2.51
NY金  1943.70▲20.90

————5/26注目材料—————————-

<国内>
08:30  5月東京都区部消費者物価指数

<海外>
10:30  4月豪小売売上高
15:00  4月英小売売上高
16:30  ブイチッチ・クロアチア中銀総裁講演
16:40  レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
21:00  1-3月期メキシコGDP確定値
21:30  4月米個人消費支出(PCE)
21:30  4月米個人所得
21:30  4月米PCEデフレーター
21:30  4月米卸売在庫
21:30  4月米耐久財受注額
23:00  5月米ミシガン大消費者態度指数・確報値

28日  トルコ大統領選、決選投票

————5/26きょうのひとこと———————

米金利先物は6月あるいは7月のどちらかで25bpの追加利上げが行われる可能性を完全に織り込みました。そんな中でドル円が140円台からさらに上値を伸ばすためには利上げ期待意外に+αの材料が必要かもしれません。そうなると、やはり債務上限交渉の合意があるかないかが重要になりそうです。ただ、きょうは米国勢にとって3連休前。NY午後になっても債務上限引き上げに合意できなければ、持ち高圧縮のドル売りが強まる可能性も無視できません。有力共和党議員が「本日中にも合意の可能性」を示唆したことは心強いのですが、米財務省が1日の短期債入札を発表したことで、資金繰りが行き詰まるXデーはやはり1日ではないとの見方が出ている点(それが早期合意の妨げにならないか)はやや気になるところです。

本日もよろしくお願いします。