総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/25木)

債務上限不安<利上げ期待=ドル高・円安 

————-5/24ドル円相場————————

英CPIとFRB理事タカ派発言で6月利上げ期待 139.474まで上伸して年初来高値更新 

OP138.543 HI139.474  LO138.235 CL139.457

———-5/24主な出来事—————————

15:00 イギリス4月消費者物価指数(前年比) +8.7%
前回+10.1%
予想+8.2%
15:00 イギリス4月消費者物価指数・コア(前年比) +6.8%
前回+6.2%
予想+6.2%

17:00 ドイツ5月IFO企業景況感指数 91.7
前回93.6(93.4)
予想93.0

22:21 ベイリーBOE総裁
「全般的なインフレ率の低下は勧化すべきことだが、食品価格とコアインフレ率が上昇したことに焦点を当てる必要がある」
「今後、インフレが緩やかにしか低下しないリスクがある」

23:18 イエレン米財務長官
「6月初めまでに資金が枯渇する可能性が非常に高い」
「より正確な時期に関する最新情報を近く議会に説明する」

25:14 ウォラーFRB理事
「6月に利上げをするか見送るかはデータ次第」
「今後数週間のデータは6月の利上げを裏付ける可能性がある」
「コアインフレの進展の欠如を懸念」
「インフレが明らかに抑制されるまで利上げ停止しない」

27:00 FOMC議事録
「複数の参加者は現在の見通し通りに経済が進展すれば、今回の会合後にさらなる政策引き締めは必要ないかもしれないと指摘」
「ほぼ全員がインフレ率の上振れリスクもあるとの見解」
「金利を据え置くか引き上げるかで多くの参加者が選択肢を持たせておく必要性に焦点を当てた」
「さらなる利上げが必要になる可能性が高いとの見方をする参加者もいた」

27:52 米ホワイトハウス報道官
「米債務上限を巡る交渉は依然として建設的」

28:30 マッカーシー下院議長(債務上限協議後)
「合意に達して、それを成し遂げる時間はある」

——–5/24株式・債券・商品————————

日経平均 30682.68▼275.09
豪ASX  7213.797▼46.090
上海総合 3204.750▼41.488
英FT    7627.10▼135.85
独DAX  15842.13▼310.73
NYダウ  32799.92▼255.59

日10年債利回り 0.414%△0.010
豪10年債利回り 3.648%▼0.005
英10年債利回り 4.214%△0.055
独10年債利回り 2.472%△0.003
米02年債利回り 4.3757%△0.0598
米10年債利回り 3.7419%△0.0500

NY原油 74.34△1.43
NY金  1964.60▲9.90

————5/25注目材料—————————-

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
—–  5月月例経済報告

<海外>
15:00  1-3月期独GDP改定値
15:00  6月独Gfk消費者信頼感指数
18:00  デギンドスECB副総裁講演
18:30  4月南アフリカ生産者物価指数
19:30  ナーゲル独連銀総裁講演
20:00  トルコ中銀政策金利
20:15  ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
21:00  4月メキシコ貿易収支
21:30  1-3月期米GDP・改定値
21:30  1-3月期米個人消費・改定値
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
23:00  4月米住宅販売保留指数
—–  南ア中銀政策金利
22:30  センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
22:50  バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
23:30  コリンズ米ボストン連銀総裁討議に参加
24:45  デコス・スペイン中銀総裁講演
25:30  ハスケル英MPC委員講演
26:00  米7年債入札

————5/25きょうのひとこと———————

今朝7時半過ぎにドル円が急落したのは、格付け会社フィッチが米国のトリプルA格付けについて引き下げが前提の「ウォッチ・ネガティブ」に指定したと発表したためです。いうまでもなく債務上限引き上げ交渉に進展が見られずデフォルトに向けたXデーが迫りつつあることが背景です。それでも、ドル円の下げが一時的なのは「どうせ、最後の最後には引き上げに合意してデフォルトは回避する」という楽観的な見方が支配的なためでしょう。足元のドル円は、6月の追加利上げ期待と債務上限問題を巡る懸念の綱引きですが、債務上限懸念側の「引き手」は本気になれないようです。

本日もよろしくお願いします。